【安芸太田町】“井仁の棚田”で稲刈り体験 原風景を未来へ|地球派宣言

安芸太田町にある「井仁の棚田(いにのたなだ)」で、今年で28回目となる稲刈り体験会が開催され、およそ140人が参加しました。

 

稲刈り体験会の様子(安芸太田町 10月4日(日))

 

このイベントを開催したのは、「井仁の棚田」を守っている住民グループ いにぴちゅ会の河野さん。

 

いにぴちゅ会 河野 司会長

 

河野さんは稲刈り体験会について「もう28回という気分です。体験会を開催することで、若い人が来て笑顔で参加してくれると明るくなるし楽しい」と話してくれました。

 

稲刈り体験会の様子

 

稲刈り体験が行われる「井仁の棚田」は、日本に残すべき風景として「日本の棚田百選」にも選ばれました。

 

棚田の様子

 

田植えが終わった夏になると……

稲が青々と茂り、一面が綺麗なグリーン一色に。

棚田の土台ともいえる石垣は、もっとも古いもので戦国時代と言われています。

 

井仁の棚田(ドローンで撮影)

 

稲が色づくころになると……

一面が黄金色の絨毯に。

豊かな恵みが心も満たしてくれます。

 

棚田の様子

 

四季が織り成す自然の移ろいによって、一年を通して、美しい自然を眺めることができる場所が「井仁の棚田」です。

 

春の棚田の様子(写真提供:いにぴちゅ会)

 

夏の棚田の様子(写真提供:いにぴちゅ会)

 

秋の棚田の様子(写真提供:いにぴちゅ会)

 

冬の棚田の様子(写真提供:いにぴちゅ会)

 

そんな特別な場所での稲刈り体験に、子どもたちも奮闘。

 

稲刈り体験会の様子

 

この稲刈り体験会の意義について河野さんは「稲刈りや田植えを体で覚えてもらうことは、子どもたちの成長にとって大事じゃないかと思う。知識だけだと忘れるが、体で覚えれば年をとっても忘れない」と話します。

 

稲刈り体験会の様子

 

今でも多くの人に感動を与える「井仁の棚田」。

しかし今から2年前、後継者不足から耕作放棄地が増え、棚田の景色が変わりました。

 

耕作放棄地(2024年撮影/写真提供:いにぴちゅ会)

 

棚田の復活に向けて「初めて来た人が井仁の棚田の景色を見てここで生活をしてみたいと思えるような雰囲気づくりをしてきました」と河野さん。

 

井仁の棚田(ドローンで撮影)

 

その結果、3人がこの地で生活を開始し、棚田も7割程度まで戻ってきました。

河野さんは「うれしいですね」と笑顔で話します。

 

いにぴちゅ会 河野 司会長

 

稲刈り体験が終わった後は、地元野菜をふんだんに使った昼食。

メインはもちろん「井仁の棚田」で収穫した棚田米です。

 

昼食の様子

 

この体験会について参加者に話を聞くと

「いい経験を積むことができてありがたい」

「(稲刈り体験会を)何十年も続けていると聞いて、こういう取り組みは続いてほしいと思う」とそれぞれの思いを話してくれました。

 

参加者

 

井仁の棚田の今後について河野さんは、「子どもたちが自分の子どもに井仁の棚田で体験をしたと伝えてくれれば最高。人がいる限りずっと残したい」と話します。

 

稲刈り体験会の様子

 

日本の原風景ともいえる「井仁の棚田」。

四季折々で表情を変え豊かな実りで笑顔を届ける……

人から人へと受け継ぎ、未来に残すべき景色がそこにありました。

 

井仁の棚田(ドローンで撮影)

 

 

広島ホームテレビ『ピタニュー』
地球派宣言コーナー(2026年10月14日放送)

SDGs

 

LINE はてブ Pocket