広島市内の秋空に「ハチクマの渡り」|地球派宣言

2026年9月23日(水・祝)に広島市佐伯区の佐伯運動公園で開催された「ハチクマの渡り」の観察会。

日本野鳥の会 広島県支部が開催したこの観察会には、期待感に胸を膨らませて、多くのバードウォッチャーが集まりました。

 

観察会の様子(9月23日(水・祝)佐伯運動公園)

 

今回の目的「ハチクマ」は、タカの仲間。

名前の由来は「ハチを食べるクマタカに似ている」ためだといわれています。

 

ハチクマ(写真提供:日本野鳥の会 広島県支部)

 

6月頃に産卵するため東南アジアなどから日本へ渡り、子育てを終えた秋に再びエサを求めて旅立っていく渡り鳥です。

 

ハチクマ(写真提供:日本野鳥の会 広島県支部)

 

観察会を開催した日本野鳥の会 広島県支部の井上さんは、この日の観察会について「たくさん舞うだけでも迫力があるので、初心者でも楽しむことができる」と話します。

 

日本野鳥の会 広島県支部 井上珠紀さん

 

この日は、姿を見る可能性が高いといわれる快晴。

ハチクマは飛んでくる方角も決まっており、東から西に向かって飛ぶため参加者は東を凝視します。

すると……

一瞬にして緊張感が高まりますが、残念なことにカラス。

 

観察会の様子

 

待つことおよそ1時間……

ついに、ハチクマの姿をとらえました。

 

ハチクマ

 

群れで上空を旋回する行動は「鷹柱(たかばしら)」と呼ばれ、ハチクマやタカなどの猛禽類が上昇気流に乗り、旋回しながら上昇することです。

 

鷹柱

 

高く舞い上がることで羽ばたく回数を減少させ、省エネで飛びながら東南アジア方面に向かいます。

これが「ハチクマの渡り」です。

 

ハチクマ

 

なぜ、広島市内でハチクマの渡りを見ることができるのでしょうか?

その理由を井上さんは、「ハチクマは広島の里山などで繁殖している。幼鳥が生まれてみんなで飛んでいく。日本の北から南にわたる中間地点になっているから」と話します。

 

ハチクマ

 

悠然と空を舞うハチクマは、羽を広げると120㎝ほどの大きさ。

猛禽類ならではの迫力があります。

その姿に見とれていると、再びハチクマが真上に現れました。

 

ハチクマ

 

待ちに待ったハチクマを見ることができた参加者たちは

「見ました!見ました!来ました!来ました!見つけました!」

「一番近くを通ったハチクマが高精度で撮影できてよかった」と興奮しながら話してくれました。

 

参加者

 

井上さんは「そもそもタカ(猛禽類)が渡るとか日本で繁殖するということを知らない方が多いと思う。ハチクマの渡りの観察を通して里山の保護につながればなと思います」と話します。

 

ハチクマ

 

日本の里山で繁殖し、南へと旅立っていくハチクマ。

悠然と秋空を舞う姿が、私たちに自然環境を考えるきっかけを与えてくれるのではないでしょうか。

 

 

広島ホームテレビ『ピタニュー』
地球派宣言コーナー(2026年10月7日放送)

SDGs

 

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