【府中市 神宮寺】“あじさい寺”と呼ばれる理由 32年間受け継がれる思い|地球派宣言
訪れた人たちに癒やしを与えているのは、アジサイ。
神宮寺(あじさい寺)に咲くアジサイ
府中市にある神宮寺の敷地内では、アジサイが見ごろを迎えています。
神宮寺(あじさい寺)
神宮寺の桒田住職は、「まず、一生懸命に育てたアジサイがあじさい祭りのシーズンにしっかり花を咲かせ、大きな花になってくれたことが一番うれしい」と話します。
神宮寺 桒田雅仁 住職
神宮寺には、およそ80種類 3000株のアジサイが植えられています。
さまざまな色のコントラストが華やかさを添え、花の表情の変化が、見る人の目を楽しませてくれます。
神宮寺(あじさい寺)に咲くアジサイ
今では、多くの人から親しみを込めて「あじさい寺」と呼ばれている神宮寺。
「あじさい寺」となった始まりは、何だったのでしょうか?
神宮寺(あじさい寺)
住職にお話を伺うと「祖父(初代住職)が、40年くらい前に『みなさんが訪れて手を合わせてもらえたらありがたいのだけど、どうしたら人が来てくれるだろうか?』と地域の方と話をした時に、『きれいな花を植えれば、みんな来てくれるのでは?』という話があったみたいです」と教えてくれました。
神宮寺 桒田 住職
「みんなに来てもらいたい……」
その一言からアジサイを植え始めました。
そして、地域の人たちが少しずつ集まり、今からおよそ32年前に「あじさいを育てる会」ができました。
1996年ごろのあじさい寺(写真提供:神宮寺)
住職は「(あじさいを育てる会の)メンバーは32年間でどんどん変わってはいますが、その思いはずっと続いていると思う」と話します。
1996年ごろのあじさい寺(写真提供:神宮寺)
6月28日(日)まで開催されている「あじさい祭り」も「あじさいを育てる会」の人たちが中心となって行われ、梅雨の風物詩として多くの人が訪れています。
あじさい祭りの様子
来場者は、
「毎年来る。アジサイを見ることと浴衣を着て写真を撮ること(が楽しみ)」
「(会場が)整っていて、すごくきれいでよかったです」と話してくれました。
来場者
神宮寺のアジサイは、多くの人の協力で、長年にわたり、訪れた人たちの目を楽しませています。
あじさい祭りの様子
そして、およそ4年前、広島県観光協会と府中市の助成により、アジサイをあしらった屋外トイレができました。
左右の壁には、地元の小学校の子どもたちが描いた絵が展示されています。
あじさい寺 屋外トイレ
さらに、裏側にもプリントされた小さな絵がたくさんありました。
離れてみると……
アジサイに変わるモザイク画になっています。
この屋外トイレについて住職は「すごくあたたかい絵が多い。そういう意味では、地域があじさい寺を盛り立ててくれていると感じています」と話してくれました。
モザイク画
アジサイを植えはじめて、およそ40年。
その原動力は……
神宮寺(あじさい寺)に咲くアジサイ
「『きれいなアジサイですね』とか『よく整備されていますね』と言われることがすごくうれしい。あじさいを育てる会の皆さんも同じ思いだと思いますが、それが励みになっていると思います」と住職は話します。
あじさい祭りの様子
神宮寺のアジサイは、何気ない一言から始まり、訪れた人たちの感謝の一言が力となって育まれてきました。
この先、何世代にもわたり受け継がれた姿を見せてくれることでしょう。
神宮寺(あじさい寺)に咲くアジサイ
広島ホームテレビ『ピタニュー』
地球派宣言コーナー(2026年6月24日放送)