【春の八幡高原で野鳥探し】バードウォッチャー憧れの鳥も|地球派宣言

広大な自然が残る北広島町の八幡高原(やわたこうげん)。

毎年この時期になると多くの野鳥が訪れます。

60年以上鳥を観察している、NPO法人 西中国山地自然史研究会の上野吉雄理事長の案内で野鳥を探してみました。

上野さんによるとこの時期に見られるのは、冬場は東南アジアで過ごしてこの時期に日本で子育てをする夏鳥だそう。

 

西中国山地自然史研究会 上野吉雄理事長

 

森の中を歩きながら、野鳥を探すこと約10分。

上野さんが鳴いている野鳥を見つけました。オオルリです。

瑠璃色の背中が特徴で、重さは約20gと小さな鳥です。

上野さんは「さえずりも姿もキレイで、タカに食べられないように常に動き回っている鳥。バードウォッチャー憧れの鳥」だといいます。

 

野鳥を発見した上野さん

 

周囲を警戒しながらスギなどの高い木の上で鳴いていますが、なぜ鳴いているのでしょうか。

上野さんによると、オスが自分の縄張りを主張してメスを呼ぶためにさえずっているのだそう。

「いい縄張りを見つけないとメスが来てくれない、そうなると自分の子孫が残らないので必死でさえずっている」といいます。

 

オオルリ

 

さらに進んでいくと……腰の部分が黄色いキビタキを見つけました。

ヒタキの仲間で飛びながら昆虫を食べる「フライングキャッチ」をするそうです。

繁殖期には木の上で明るく大きな声でさえずります。

オオルリもキビタキも、体が色鮮やかなのはオスだけで、メスは茶色などの地味な色をしているそうです。

上野さんは「メスは卵を抱くので、メスがキレイだったら天敵に見つかる危険性がある。そのため、だいたいああいう小鳥の仲間のメスは地味。逆にオスはキレイでないとモテないから、キレイな夏鳥が多い」といいます。

 

キビタキ

 

しばらく森の中を探していると、突然、上野さんが木の上を指さしました。

「ヒリリーヒリリー」と鳴く声がサンショウを食べてヒリヒリする感じと似ていることからその名がついたというサンショウクイ。

県の準絶滅危惧種に指定されている希少な鳥です。

上野さんは「ベトナム戦争の枯れ葉作戦で越冬地が破壊されて一時は激減したんですが、ベトナム戦争が終わってジャングルが元に戻って最近は数が増えている」と話します。

 

サンショウクイ

 

この日は、約3時間で5種類の野鳥をみることができましたが、なぜ、八幡高原に集まってくるのでしょうか。

上野さんは「たくさんの種類の木や植物があり、たくさんの種類の昆虫がいて、それをエサにして子育てをしている。そういう自然の大切さを、実感していただきたい」と話します。

 

野鳥を発見した上野さん

 

 

 

 

広島ホームテレビ『ピタニュー
地球派宣言コーナー(2026年5月13日放送)

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