【4年連続】世羅町でコウノトリが繁殖 今年はどこで巣作り?|地球派宣言

優雅に空を飛ぶ国の特別天然記念物、コウノトリ。

今年も世羅町に姿を見せました。

しばらくすると、田んぼの中で何かを探していました。

 

空を飛ぶコウノトリ

 

世羅町と住民で構成する「せらコウノトリ保全協議会」の中島秀也副会長は、「田んぼの周りの溝でエサのカエルやイモリを探していると思います。1日約500g食べるから大食漢なんです」と話します。

 

田んぼでエサを探すコウノトリ

 

「幸せを運ぶ鳥」として知られるコウノトリは、野生では一度絶滅した貴重な鳥です。

世羅町では3年前からコウノトリのペアが産卵のための巣を作っていますが、その場所は、高圧電流が流れる電柱でした。

中島副会長は「電柱に巣を作るとコウノトリ自身が感電したり、電柱が発火したりすることがあるので巣を作り始めると基本的には巣ごと撤去している」といいます。

 

2023年に作った電柱の巣

 

そこで協議会では電柱に似せた人工巣塔を2年前に設置し、毎年、コウノトリを誘導してきました。

しかし、コウノトリが選んだのは去年もおととしも電柱。

「どうも気に入ってくれない。人工巣塔に乗ったり、交尾したりする姿は増えているが、残念ながら巣作りまではいかない」と中島副会長は嘆きます。

 

コウノトリの人工巣塔

 

今年は、電柱に黄色の網を設置し、作りかけの巣や枝を撤去。

しかし、コウノトリが選んだのは……

またしても網を設置していない電柱でした。

 

電柱に設置された黄色の網

 

中島副会長は「本当に電柱が好きというか、成功体験というのがあると思う。コウノトリは人の生活感のあるところが自分たちの一番良い所だと本能的に感じているのではないかと思います」と話します。

 

せらコウノトリ保全協議会 中島秀也副会長

 

巣作りを始めて約1カ月後、コウノトリの卵が巣の中で確認されました。

協議会ではコウノトリが安心して産卵できるように、巣から150m以内には近づかないよう看板を設置。

今年も電柱のコウノトリを見守ることにしました。

 

周辺に設置された看板

 

中島副会長は「残念ながら今年で4回目になりますが電柱で巣作りをし、そして産卵という事態を迎えてしまいました。4月21日がふ化をする日だと私たちは予想しています。温かく見守っていきます」と話します。

 

巣にいるコウノトリのペア

 

一方、世羅町から約28km離れた庄原市内でもコウノトリの巣が確認されました。

近くの住民によると、3月21日、2羽のコウノトリが電柱に木の枝をのせて、巣を作っているのを見つけました。

近くに住む住民は「ビックリした。2羽が交代で向こうに飛んで行ったりここに帰ってきて巣作りをしたりしている。滅多にないことなのでいいことだと思う」と話します。

 

庄原市内にできたコウノトリの巣

 

足環の個体番号によると兵庫県豊岡市内で生まれたコウノトリで、3月末に確認したときには巣の中に卵はありませんでした。

当初、巣は撤去する方針でしたが、電力会社が電気を迂回させる電線を設置し、今シーズンは見守ることになりました。

 

電気が流れないように対策した電柱

 

庄原市でも見つかった電柱の巣。

なぜコウノトリは電柱を好むのでしょうか。

中島副会長は「はっきりいってコウノトリに聞いてみたいです。大昔こういう電柱でやらなかった時には、松の木の平らな部分に巣を作っていたのが本来の生活。そういった松がなくなり一番いいのが電柱という形でスタートしたと思う」と話します。

 

巣の上のコウノトリ

 

 

 

 

広島ホームテレビ『ピタニュー
地球派宣言コーナー(2026年4月15日放送)

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