【庄原市高野町】“名物ビール”へ 庄原産ホップ収穫|地球派宣言

暑さをのど越しで吹き飛ばすビール。

 

ビール

 

その原料の一つが「ホップ」です。

 

ホップ

 

庄原市高野町では、ホップが栽培されています。

その高さ、5メートル以上。成長した蔓(つる)にかわいらしい実をつけています。

 

ホップ

 

今年のホップの状態について、栽培している小西さんは「いろいろな手を打っていますが、この暑さはなかなか対策ができなくて、今までで一番生育がまばらです」と話します。

 

コニシ工業 小西匠社長

 

毎年さまざまな問題を抱えながら、県産ホップを作っている小西さん。

栽培を始めたのは今から9年前でした。

 

ホップ

 

小西さんは「ここでしかできないもの、農産物がないかと思い、いろいろなところを調べたり見たりしました。一番最初に行った遠野(岩手県)のホップ畑を見て、これだと思った。ビジュアルがかわいいですし」とホップ栽培を始めたきっかけについて、当時の思いを話してくれました。

 

2017年2月 岩手県遠野市の視察(写真提供:小西匠)

 

しかし、ホップ作りは順調だったわけではありません。

さまざまな土壌で試験的に栽培を重ね、ようやくたどり着いたのが田んぼの跡地でした。

 

2017年4月 ホップの試験栽培(写真提供:小西匠)

 

ついにホップ栽培に成功し、初めての収穫量は40キロ。

瓶ビールにすると、およそ4000本になりました。

 

2017年7月 初収穫(写真提供:小西匠)

 

今でも、当時から栽培量を増やすことなく地道に作り続けています。

 

ホップ畑

 

この日は、収穫初日。

およそ10人が集まり、汗を流しました。

 

今年の収穫の様子

 

今年の収穫を迎えた小西さんは、「同じ地域で新しいものを作ろうとする人のネットワークや、ここに関係のある企業、地域で活動している自治体の方など、いろいろな人とつながり交流が広がりました」とホップ栽培を通しての出会いについて話してくれました。

 

今年の収穫の様子

 

福山市でクラフトビールを作っているという参加者は「広島で実際にホップ畑を見られるのは、作り手として勉強になる。原材料の特性を分かっていたほうが、味をどこで失敗したか参考になる」と作り手としての視点で、ホップについて話してくれました。

 

参加者

 

採れたてのホップを口にした参加者は「今日も一口食べて、まだ口の中に苦みが残っています。これがビールになってあの苦みに変わると思うと非常に感激します」と笑顔で話してくれました。

 

参加者

 

ホップを通して、さまざまな人との輪が広がっています。

 

収穫したホップ

 

収穫したホップは、高野町の特産品リンゴを加え、地元の神社から名前をとった「御津女神社ビール」に生まれ変わります。

このビールは、広島県内のレストランや道の駅をはじめ、庄原観光推進機構が運営するホームページでも扱われるようになり、町の名物になりつつあります。

 

御津女神社ビール

 

庄原市で生まれたホップという雫が、人と人をつなぎながら波紋のような広がりを見せています。

 

ホップ

 

「何か次に移っていくチャレンジではないが、変わっていく姿を見せておきたい。地道にやっていることを意識してもらう。あとの人がそれを大きく膨らませて成果を出すきっかけになればいいと思う」とホップ栽培の今後について話す小西さん。

ホップ栽培を通しての事業の未来ではなく次世代へその背中を見せていく意義を力強く話してくれました。

 

コニシ工業 小西匠社長

 

 

 

 

広島ホームテレビ『ピタニュー
地球派宣言コーナー(2026年9月2日放送)

SDGs

 

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