【北広島町】“森の宝石” ブッポウソウを守る|地球派宣言
その美しい姿から“森の宝石”とも言われるブッポウソウ。
環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されている貴重な鳥です。
ブッポウソウ
北広島町でブッポウソウを見守っている上野さんにお話を伺うと、「平年通り、帰ってきてくれました」と話してくれました。
NPO法人 西中国山地自然史研究会 理事長 上野吉雄さん
ブッポウソウは、毎年、春から夏にかけて渡来する“夏鳥”です。
上野さんは「ちょうど今、ヒナがかえっています。小さいときは巣箱の中まで入って丁寧にエサを与えます。今一番ブッポウソウが子育てで忙しい時期なので、今がブッポウソウを見えやすい時期になります」とブッポウソウの現在の様子を話してくれました。
巣箱の中の様子【映像提供:保井 浩】
7月5日(日)には、ブッポウソウの観察会が行われ、県内外から大勢の人が参加しました。
なぜ、北広島町に集まるのでしょうか?
ブッポウソウ観察会(北広島町豊平) 7月5日【写真提供:西中国山地自然史研究会】
その理由について上野さんは「北広島町は水田地帯などがあり、生物多様性が高いのでエサとなる昆虫が豊富。ブッポウソウが住みやすい環境が多いので、子育ての時期はエサを運ぶため必ず見ることができる」と答えてくれました。
エサをくわえているブッポウソウ
しかし、今からおよそ30年前は、ほとんどその姿を見ることができませんでした。
北広島町の芸北地域で行った調査によると、1995年は3組のペアでしたが、巣箱の設置を積極的に行った結果、2015年には30組、10倍にまで数を増やしました。
ブッポウソウの繁殖数(芸北地域)【引用:北広島町教育委員会「高原の自然史19」】
さらに、目印をつけて鳥の生態を調査する「バンディング」も継続的に行いながら保護活動を続けています。
その活動の波は北広島町全体に広がり、これまで148個の巣箱を設置。
2020年の調査では、そのうち84か所で繁殖が確認されており、地域の人にとって身近な鳥へと変化しつつあります。
ブッポウソウ
そして、今から2年前、北広島町で“町の鳥”選挙が行われました。
対抗馬は「ミヤマホオジロ」と「アカショウビン」。
結果は、ブッポウソウが見事当選。町民から愛されていることを示しました。
ブッポウソウ
ブッポウソウが“町の鳥”に選ばれたことについて上野さんは「やはり30年来保護活動をやっているので非常に嬉しかった。これからの課題は、次世代にブッポウソウの保全活動を繋げること」と喜びとともに、今後の課題についても話してくれました。
NPO法人 西中国山地自然史研究会 理事長 上野吉雄さん
保全活動のひとつとして行っていることがあります。
ブッポウソウをテーマにした環境教育です。
広島新庄中学校が行っている授業の様子
広島新庄中学校が行っている北広島町の自然を学ぶ授業。
その手助けを行い、ブッポウソウの魅力を次世代へとつなげています。
広島新庄中学校が行っている授業の様子
授業を受けた生徒は「生まれたときは小さかったが、1週間ごとに大きくなっていくので、巣立ってしまうのは寂しい」と話してくれました。
広島新庄中学校3年生の生徒
また、別の生徒は、「青くてきれいな色なので一目ぼれ。(ブッポウソウ)LOVEです」と満面の笑みで答えてくれました。
広島新庄中学校3年生の生徒
広島ホームテレビ『ピタニュー』
地球派宣言コーナー(2026年7月22日放送)