【世羅町】香山ラベンダーの丘 “唯一無二の香り”1万株のラベンダー|地球派宣言

目の前に広がる“紫の絨毯”……その正体は、ラベンダーです。

世羅町にある香山ラベンダーの丘に咲くラベンダーが見ごろを迎えています。

 

香山ラベンダーの丘に咲くラベンダー

 

今年の出来栄えについて香山ラベンダーの丘 徳添さんは、「今年は雨も程よく降ったので、色もしっかり出ている。何より香りがとてもいいので、とても状態がいいと思っています」と話してくれました。

 

香山ラベンダーの丘 徳添晶子さん

 

このラベンダー畑が生まれたのは、今から32年前。

本来ラベンダーは、高温・多湿に弱いため、本州では大規模な栽培は難しいとされていました。

 

1994年頃のラベンダー畑(写真提供:香山ラベンダーの丘)

 

それでも、標高500mの山頂に位置し、風通しもよい立地を生かして、育てやすい「グロッソ」という品種を選び5千株を植えるところから始まりました。

 

1994年頃のラベンダー畑(写真提供:香山ラベンダーの丘)

 

土壌改良などを行い、試行錯誤の末、今ではおよそ1万株が可憐な姿を見せてくれるまでになりました。

 

香山ラベンダーの丘のラベンダー畑

 

育てることが難しいラベンダーについて徳添さんは「一番大変なことは、枯らさないための努力。ラベンダーの特徴が高温・多湿を嫌うということで、風通しを良く保たなければいけない。特に梅雨時期は、草刈りと草取りをこまめにしないとすぐ枯れてしまうので、その点が一番苦労する点です」と日々の管理の難しさを話してくれました。

 

風通し良くするための草刈り作業

 

30年以上も管理を続けてきたからこそ、ラベンダーフェスタが毎年行われるようになり、心地よい香りに包まれた“癒やしの空間”を求めて、多くの人が訪れています。

 

「1996年 ラベンダーフェスタ」(写真提供:香山ラベンダーの丘)

 

香山ラベンダーの丘のラベンダー畑

 

来場した人は

「のんびりできます」

「空気も気持ちいいですし、こういう機会もなかなかないので来てよかった」と笑顔で話してくれました。

 

ここでは、見るだけでなくラベンダーの“香り”を活かしたものが数多くあります。

中でも苦労したというのが、自家製ラベンダーオイルです。

 

ラベンダーを利用した商品

 

徳添さんは「ラベンダーの香りは唯一無二。それを余すことなく楽しみたい、楽しんでもらいたいという思いで作り始めました」と商品を作った理由を話してくれました。

 

徳添さん

 

しかし、難しい問題もありました。

「(ラベンダーは)刈り置きができないので、その日に絞る分だけを刈り取ります。それを、花が終わりかけたころから1カ月間くらいかけて作業をします」と徳添さん。

 

刈り取ったラベンダー(写真提供:香山ラベンダーの丘)

 

「(ラベンダーを入れる)窯が100ℓくらいですが、ぎゅうぎゅうに詰めて約2時間蒸留してオイルとウォーターを採取します。1回で採れる量は100㎖です」と徳添さんはラベンダーだからこその難しさを話してくれました。

 

ラベンダーの蒸留の様子(写真提供:香山ラベンダーの丘)

 

香りを楽しんでもらいたいという思いを形にしたものが、オリジナルのラベンダーオイル。

 

抽出したラベンダーオイル(写真提供:香山ラベンダーの丘)

 

オリジナル ラベンダーオイル

 

ほかにも新しい試みとして、化粧水も開発しました。

 

ラベンダーの化粧水

 

さらに、香りだけでなく味でも楽しむことができるのがソフトクリームです。

 

ラベンダーエキス入り ソフトクリーム

 

来場した人も「香りと味。おいしいです」とおいしそうに食べていました。

 

ラベンダーが持っている特徴を理解し、育て、活用する……。

体全体で感じることができるこの景色は、30年以上かけて人と自然が手を取り合って描いた一枚の絵画のようです。

 

香山ラベンダーの丘のラベンダー畑

 

「記憶は香りも残ると思います。香りと記憶をずっと残してもらえるように努力していきたい」と話してくれた徳添さんの瞳にはやさしさがあふれていました。

 

徳添さん

 

 

広島ホームテレビ『ピタニュー
地球派宣言コーナー(2026年7月8日放送)

SDGs

 

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