アナ直伝 話し方講座「間は魔じゃない!気持ちを伝える魔法のツール」

会話をしていたのに、突然シーンとなって沈黙の時間が続き、焦ってなんだか変なことを言っちゃった・・・

こんなこと、ありませんか。
「間が怖い~」なんてよく言いますが、「間」は気持ちを伝えるための魔法のツール、つまり‘頼れる味方’なんです!

 

以前、とある高校の体育館で、私が講演をしていた時のこと。しばらくすると寝息が聞こえてきました。
昼食後の時間、私の声が館内に響き、高校生たちはまるでラジオから流れる音楽のように感じていたのでしょう。

「聞いてくれてない・・・どうしよう・・・」

私は数秒間、ピタリと話をやめました。
会場はザワザワ・・・。ハッと驚いた表情で私の顔を見上げる生徒たちもいます。

そんな中、私はニッコリ明るい声で話を再開しました。
「話が退屈だったかな。ごめんなさい。でも話を聞いてほしくて」と言うと、ひとりの生徒が「何が起きたのかと思った。びっくりした~!」と大きな声を出して会場が笑いに包まれました。

話を数秒間止める、そんな少しの「間」が高校生たちの眠気を覚まし、その後はみんなしっかり話を聞いてくれました。
会場の雰囲気まで変わったのです。私はそんな「間」に助けられました。

 

他にも「間」が役立つことが多くあります。ここでは「3つの間」を紹介しましょう。

八木美佐子 八木美佐子アナウンサー (C)HOME

 

1.強調したい言葉の前の間


例:情報番組のリポーター
「今、お店で一番人気のパンは!(間) この、天使のクリームパンです!」

テレビでよく見る場面です。間がワクワク感を盛り上げ、紹介するものをより引き立たせます。
あなたも普段の会話の中でやっていませんか。
他にも大切な言葉やフレーズなどを強調したい場面でも使えます。

 

2.理解してもらうための間


例:人前で説明するとき、難しい言葉はゆっくりとしゃべり、前後に間を取る

自分のペースで間も取らず話をどんどん先に進めると、参加者は話について行けなくなり、最後には誰も話を聞いていません。
特に難しい言葉やフレーズはゆっくりと話し、前後の間は少し長め(2~3秒)に取って、参加者の反応を見ながら丁寧に伝えましょう。
参加者を思うあなたの気持ちが伝われば好印象につながります。

 

3.アイコンタクトの間


例:人前で話をする時、前の方の人の目をひとりひとり見ながら、ゆっくりと話す

目と目で会話する時間はほんの1秒ですが、目を見ればより親しみが感じられ、自分の言葉が気持ちと共に伝わっているか、わかります。
これは、私が一番好きな「間」です。

アイコンタクトのポイントは「1秒程度」「微笑みながら」です。
私はアイコンタクトをとりながらよくうなずきますが、私にうなずき返してくださる方もいます。心が通じていることを感じて温かな気持ちになり緊張もなくなります。

「1秒」は思っているより長いです。いきなりやると誤解される可能性もありますので、まずは身近な人で試してみてください。
就活生は面接官とのアイコンタクトが上手くいけば、嬉しい知らせに繋がると思います。

 

いかがでしたか。「間」が気持ちを伝える‘魔法のツール’になりましたか。
次は、「人生を豊かにする質問力」をお話しします。

 

 

伊藤みのり
ライター:伊藤みのり(HOMEアナウンサー)
アナウンサー歴35年を経て放送運行、CM考査業務を経験。
現在はアナウンスグループで、番組ナレーション、アナの育成指導を主に担当。

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