アナ直伝!「瞬時に緊張を和らげる方法」

私たちアナウンサーはよく「緊張しない方法はありますか」と聞かれます。
ですが、そもそも人前で緊張しない人なんているのでしょうか。

「若い人は度胸があるからあまり緊張しない」とか、「経験を積むと緊張しなくなる」とか、よく言われますが、私の場合、経験を積むほど緊張の度合いは大きくなるように感じています。それだけ責任を重く感じるからです。
それを克服するには、事前に十分準備すること、体調を整えることだと思っています。

しかし、日々の中で急に人前で話をしなくてはならない時もありますよね。
緊張して胸がバクバク!あ~どうしよう!助けて~

八幡美咲 八幡美咲アナウンサー (C)HOME

そんな時、緊張を和らげる方法が3つあります。これはオンライン会議などでも使える方法です。
では「瞬時に緊張を和らげる方法」をお話ししましょう。

 

1.呼吸を整える


緊張する場面の前に、私はいつも心の中で「イ~チ、ニ~イ・・」と数を数えながら、大きく深呼吸します。
お腹を大きく膨らませ空気をためるイメージで、いっぱいになったらフーっとはく。
それを数回繰り返して息を整えます。これだけで気持ちが前向きになり、集中しやすくなります。
また緊張で声が震えるときは、呼吸が浅くなっています。しっかり息を吸って声を大きく出すと安定します。

 

2.反応の良い人を見つけよう


話によくうなずいてくれるなど「反応の良い人」を見つけて、その人に向かって話しかけるようにすると、緊張がほぐれ話しやすくなります。
オンラインでも自分の話に「うんうん」とうなずいてくれる人や、「私の声よく聞こえてますか」と聞いて反応してくれる人を見つけると嬉しくなりますよね。

人前で話すときの意識の持ち方として、「自分一人 対 大勢」ではなく、「目の前にいるひとり」に向けて話をするよう意識すると「伝わるしゃべりになる」と、アナウンサーは新人時代に学びます。

 

3.安心するものを手元に


私が新人の頃、アナウンサーの先輩がスタジオに白湯を持って入っていました。
「声が急に出なくなった時のためにそばに置いておくのよ。それだけで気持ちが落ち着くから」と聞いて、私も夕方ニュースのキャスター時代はよく白湯を持ってスタジオに入りました。

今は、講演などする場合、お気に入りのタオルハンカチを持ち、好きな飲み物を見えないところに置いておきます。これだけで安心して緊張が和らぎます。

手元にハンカチ
遠方へ行くときは、異動に時間がかかり講演が始まるまでの間に疲れていることもあるので、エネルギー補給としてオレンジジュースを持っていることもあります。
急な体調不良もこれで何度か救われました。

 


「瞬時に緊張を和らげる方法」を3つご紹介しました。いかがでしょうか。
どんな時も自分らしくいられるよう、試しにやってみてください。

次は「“間”は“魔”じゃない 気持ちを伝える魔法のツール」についてお話します。

 

伊藤みのり
ライター:伊藤みのり(HOMEアナウンサー)
アナウンサー歴35年を経て放送運行、CM考査業務を経験。
現在はアナウンスグループで、番組ナレーション、アナの育成指導を主に担当。

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