【カープ】昨シーズン負ったケガからの復活にかける 西川龍馬選手の想いとは?

西川龍馬選手の2021年シーズンは最高のスタートとなった。
開幕最初の打席、開幕最初のスイングでスタンドイン。手術明けに対する周囲の不安を一振りで払拭した打席でもあった。
昨シーズンの手術から復活までの調整について西川選手は

「張り切りすぎず焦らず。とりあえずマイペース」と飄々とした口調で答えた。

西川龍馬選手

 

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、カープ打線の要・西川選手をフカボリ。
昨年シーズン途中で手術するなど苦しい1年を送った後、今シーズンの開幕戦で見事復活の狼煙(のろし)を上げた西川選手に、調整中の思いや取り組みを聞いた。
※以下データはすべて4月3日O.A.時現在

 

昨シーズンも主に3番を打ち、低迷するチームをバッティングで支えていた西川選手。8月までの打率は.317。巧みなバットコントロールは健在かと思われたが、下半身のコンディション不良で8月26日に登録を抹消された。

 

オープン戦で違和感を覚えたという右足が悲鳴を上げた。それでも一度一軍に復帰し、プロ入り初の4番を任されるなど存在感を示すも、11月8日に再び離脱。
「不安を抱えながらでは良いプレーができない」と考え、不安を払拭して次のシーズン全力でプレーするためにシーズン中の手術に踏み切った。

「逆算して(今年の)開幕をベストな状態で迎えるために、あの日に手術をした。イメージをしながらキャンプもやっていたので良かったと思う」と振り返る。
その言葉通り、入団以来初の二軍スタートとなった春季キャンプではマイペースで調整を焦らず、ただ開幕だけを見据え、日南で汗を流した。

 

「可動域であったり、まだまだ硬いので、その柔らかさを戻していけるようにやっていた」。
オープン戦に入り一軍に合流、打率は.182と西川選手らしさはまだ取り戻せていない様に見えた。しかし2021年シーズンが始まると、冒頭で記した通り開幕戦ファーストスイングでホームラン。その後も打率.300をキープするなど、本来の西川選手らしさを取り戻している。

西川龍馬選手

 

そんな西川選手が今年取り組むのが“下半身主導のバッティング”。体重も3キロ増え、より力強いスウィングができるようになったという。
また打順については、「3番を打っているので、得点圏であればしっかり返す。ランナーがいなければ後ろに(鈴木)誠也がいるので、なんとかチャンスメイクというのが自分の仕事」と分析。
同時にクリンナップを担う事については「3番はプレッシャーがかかる場面が多いので、あまり期待しないでほしい」と笑いながら本音も覗かせた。

 

2年連続でBクラスに沈んだカープ。その悔しさを胸に西川選手は

「チームとしては去年5位なので、何とか1つでも上に上にという意識で、最終的に投打がかみ合って一番上にいれればいいと思う」と高みを見据えた。

 

■カープ選手の特集動画はこちら YouTube 勝ちグセ。Carpチャンネル

 

 

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 2021年4月3日放送
ライター 湯谷葉子

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