【カープ】栗林良吏投手がつかんだ新守護神の座 オープン戦2つの選択と勝負球

「1年後に僕をクローザーにして良かったと言ってもらえるようにがんばりたい」と力を込めるのは、ドラフト1位ルーキーの栗林良吏(くりばやし りょうじ)投手。新守護神として挑む今シーズンへの想いをそう語った。

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、今シーズン守護神として指名された栗林投手をフカボリ。偉大なレジェンド達が背負った背番号20を受け継ぎ、鯉の守護神として新たな歴史の第一歩を踏み出す栗林投手に開幕直前、話を聞いた。

※以下データはすべて2021年3月27日O.A.時現在

 

来たるシーズンに向け新守護神の力が試されたオープン戦最後のマウンドは、3月20日のソフトバンク戦。1点リードの9回、2アウト満塁というピンチを見事に切り抜け、守護神の座をつかみ取った。社会人No.1という肩書きにも恥じない実力を見せつけた。

 

栗林投手の2つの選択が鍵となった


逆境に立たされながらも自分の仕事をまっとうしたこの試合。栗林投手の2つの選択が鍵となっていた。
9回のマウンドは、いきなり実戦で初めてのヒット(2塁打)を許しピンチを背負う。簡単に進塁を許したくない場面。セオリー通り送りバントの構えをするバッターに、栗林投手の1つの選択が功を奏す。
追い込んでから選んだ『カーブ』でアウトを奪った。ストレートとフォークが勝負球の栗林投手が相手の裏をかいた選択だ。

 

1つのアウトを奪いピッチングに勢いが増し、続くバッターは得意のフォークで3球三振。しかし、2アウトからフォアボールとヒットで満塁。続くバッターも三振を狙いにいったフォークを見逃されフルカウントに。
そこで勝負を決めた8球目が2つ目の選択。ストライクゾーンへの『フォーク』で3アウト。
「カウント2−2からワンバウンドを見逃されたけれど、それとは違ったストライクゾーンに強いフォークを投げた」と明かす。

 

自分を信じたことが最高の結果となって現れた


冷静にグランド上の駆け引きに向き合い、自分を信じたことが最高の結果となって現れた。
「マウンドに上がった以上は自分がストライクを投げないと試合が動かない。社会人野球を経験して緊張した場面で投げてこられたから、9回2アウト満塁フルカウントでも、ある程度冷静でいられた」と言い、「オープン戦の経験をこれから自分の力に変えていきたい」と頼もしく語る栗林投手。
鯉の新守護神にかかる期待は大きい。

 

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広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00)2021年 3月27日放送
ライター 湯谷葉子

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