【カープ】九里亜蓮投手 開幕投手を勝ち取るために挑む 新たな “2つの取り組み”

今シーズンの目標を、「昨年同様、チームで一番のイニング数を投げること」と話すのは、九里亜蓮投手。

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、今シーズンから背番号11を背負う九里投手をフカボリ。沖縄キャンプで新たに挑む”2つの取り組み”について、じっくり話を聞いた。

 

 

昨シーズンは自身初の規定投球回に到達し、開幕から先発ローテーションを守り抜いた九里投手。今月スタートした沖縄の一軍キャンプでは、投手メンバー最年長として自己流の調整を続けている。

キャンプ初日は沖縄の気候に身体を慣らすことを理由に、投手陣の中で唯一ブルペンに入らず。しかし4日目には、周囲の度肝を抜く347球の熱投でプロ野球界の話題をさらった。その後はブルペンでの球数ばかりに注目が集まるが、キャッチボールに目を向けると、オフからの取り組みの一端が見えた。

 

理にかなったやり方で《体の操り方を磨く》

「さまざま投げ方をする中で、上体を右足の方に傾けながら投げているのは、右足の粘りを出すための一つの練習方法」と言い、“上達屋”のドリルとして行っていることも明かした。

“上達屋”とは、パフォーマンスコーディネーターの手塚一志氏がスタートさせたスポーツ専用工房。大瀬良大地投手や中村恭平投手も通うことでも知られるこの工房で、九里投手は理にかなったやり方で《体の操り方を磨く》ことで、より大きな力を発揮できるよう励んでいる。

「先日の300球超えの投球で、今まで張ったことのない筋肉が筋肉痛になっているので、以前より体の連動がうまくいっているのではないか」と、その成果を実感する。

 

 

カーブ”の精度を上げる

もう一つの取り組みは、《球種の改良》。「投げたくても投げられなかった」という“カーブ”の精度を上げようとしている。
昨シーズン、カーブ系の球種別投球割合を見ると、ナックルボール3.8%、カーブ0.4%。
被打率はナックルボール.538、カーブ1.000と一目瞭然。「何をどうしてもカーブが曲がらない。ストライクが入らないし、高めに浮く最悪の状態で、ただただ使えないボールだった」と嘆く。

「カーブを使うことができれば、緩急がついてくるし、投球の幅が広がる」という九里投手が追い求めるのは、軌道ではなく、しっかり腕を振り、バッターのタイミングをずらすことができるカーブ。いろいろな握りを試している最中だ。

今シーズン、さらなるハイパフォーマンスに期待が高まる九里投手。「勝ち負けもあるが、それよりもイニング数に強いこだわりを持ってやっていきたい」と話す。
開幕投手については、「特別なマウンドであることは確か。これから実戦も入ってきて、そこでレベルアップした違った自分を見せていかないと、立てないと思う。“そこに立つんだ”という強い気持ちを常に持って、しっかりと自覚と責任も持ちながらがんばりたいと思う」と、力強く締めくくった。

 

 

広島ホームテレビ
ひろしま深掘りライブ フロントドア(土曜13:00)2021年2月13日放送
ライター 湯谷葉子
データ提供 テータスタジアム株式会社

 

九里亜蓮投手の特集動画はこちら YouTube勝ちグセ。Carpチャンネル

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