【オオオニバス】巨大水生植物の不思議に迫る|地球派宣言
8月8日、広島市植物公園で夏休み恒例の人気イベントが開催されました。
今回は、子どもたちが乗ることもできる“巨大な植物”の秘密に迫ります。
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子どもたちが「落ちたらどうしよう…」「葉が破れないかな?」と心配しながらも乗っていたのは、水に浮かぶ巨大な葉の上。
この巨大な水生植物は、『オオオニバス』。大きなトゲを持ち、葉の直径は最大3mにもなります。
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大きくなる理由は自生地にあります。
オオオニバスが自生するのは、南アメリカ大陸のアマゾン川流域。
いろいろな植物があり競争が激しい場所で生き抜くため、水面から大きな葉を広げて光を得ているんです。
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子どもたちが乗っても沈まないほどの浮力がある理由は、葉の裏側を見るとわかります。
水の中をのぞいてみると、葉の裏にたくさんの空気の塊が。
障子の骨組みのように広がっているのは、太くて丈夫な葉脈。
オオオニバスは空気を葉の表面から取り込み、葉脈を伝い、水中にある根へと送っています。
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葉脈の断面を見てみると、中はスポンジ状。
ここに空気をたくさん含んでいるため、浮力が大きくなり浮かぶ力が強いのだそう。
また、葉の表面から取り込んだ空気を葉の裏側に貯めることができるため、さらに浮力が増しているそうです。
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『オオオニバス』はアマゾン川流域の植物ですが、日本に仲間がいることをご存じですか?
ため池に自生する『オニバス』です。
同じスイレン科の植物で、広島県内でも自生しています。
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かつては、ため池などに群生していましたが、ため池の埋め立てや改修などにより生きる場所を失いかけています。
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今回お話を伺った広島市植物公園の井上尚子さんは、「いろいろな形をした多様な植物がいることを知り、五感で生きる力を感じて欲しい」と語ります。
これから秋にかけて、オオオニバスやオニバスの花を見ることができる季節になるそうです。
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広島ホームテレビ『ピタニュー』
地球派宣言コーナー(2023年8月9日放送)
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