空飛ぶ森の宝石「ブッポウソウ」を守る最新技術|地球派宣言
広島県三次市作木町で、絶滅が危惧される夏鳥を保護するため、最新技術を使った新たな活動が始まりました。
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「空飛ぶ森の宝石」とも呼ばれるブッポウソウは、4月末から9月上旬にかけて東南アジアから日本に渡って来る夏鳥。
森林の減少などで巣作りができず、その数が減り絶滅危惧種に指定されている貴重な鳥です。
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1988年、日本にやってくるブッポウソウを保護するために子育てができる巣箱を設置。
その保護活動を始めたのが、日本希少鳥類研究所 所長で鳥学会会員の飯田知彦さんです。
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絶滅して全くいなくなった県もあり、東北地方などかつて生息していた地域でも数が減っているといいます。
しかし、広島県では、巣箱をかける保護活動もあり、今では全国で有数の生息地になっています。
今年、作木町では約150の巣箱が設置され、130のつがいが確認されています。
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さらに、ヒナの生育状況を観察するために巣箱の中にカメラを設置。
作木町にある農家民宿 菜の花ばたけでは、その様子を映像で見ることができます。
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観察した巣箱には生後約20日のヒナが4羽いて、先週全てのヒナが無事巣立ったそうです。
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そして今年6月、新たな取り組みが始まりました。
ブッポウソウ6羽に小型GPS機器を取り付けて行動範囲を把握し、生態解明に役立てるというもの。
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これまでは親鳥の動きを見て追っていましたが、森の中や尾根の向こうに行ってしまうと活動範囲が分かりませんでした。
1か月間のデータを分析してみると、卵を抱いている時期は広範囲で活動していたものが、ヒナにエサやりなどをする子育て期間になると巣の周りから離れないことが分かりました。
今後は、ブッポウソウが経由してくる中継地や越冬地などのデータも収集して活動範囲を把握することで、環境の保護にも役立てていくそうです。
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広島ホームテレビ『ピタニュー』
地球派宣言コーナー(2023年8月2日放送)
![SDGs](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2022/01/66b535962734fccd0f40b2abe32bf6ba-1.jpg)