【江田島で干潟観察会】夏の夜に見られる海辺の神秘|地球派宣言

7月16日、広島湾を望む江田島市の荒代海岸で広島干潟生物研究会の干潟観察会が行われました。

 

荒代海岸

 

今回の観察会の目的は2つ。

1つは、夏の夜に見ることができる神秘的な光。そしてもう1つは、大潮でしか見られない命の営みの観察です。

 

観察会

 

まずは、豊かな自然が残る海岸で、昼間には隠れている生き物を探します。

その生き物とは「ウミホタル」。

 

ウミホタル 提供:くやみつお

 

腐ったものを分解するミジンコのような生き物で、昼間は海の底に潜っているのですが、夜になると出てくる夜行性の生き物です。

体長は約3mmほどで、5月から9月までキレイな海で見ることができます。

 

ウミホタル 提供:くやみつお

 

今回は、強い匂いをかぎつけて集まるウミホタルをカニカマやさきイカなどを入れた仕掛けを使って採取。

 

採取するための仕掛け

 

海に放して、刺激を与えると青白い光を放ちました。

この行動は、仲間に危険を知らせるための合図と言われています。

 

青白く発光するウミホタル

 

観察会のもう1つの目的は、アカテガニの放仔(ほうし)の観察です。

アカテガニは、木登りも上手なカニで、普段は陸に生息。大潮の満潮になると山から降りて来て、波打ち際でふ化した卵を海に放ちます。

限られた条件でしか見ることができない特別な光景です。

 

アカテガニ

 

今回の観察会では、アカテガニが卵を放つ姿を見ることができませんでしたが、海辺に生きる姿や自然が生み出す神秘的な光景を見ることができました。

 

波打ち際で観察

 

 

 

広島ホームテレビ『ピタニュー
地球派宣言コーナー(2023年7月19日放送)

SDGs

 

LINE はてブ Pocket