【広島初】コウノトリのヒナ誕生までの軌跡|地球派宣言

今年、広島県内で初めて世羅町にコウノトリのヒナが誕生しました。

コウノトリは、国の特別天然記念物に指定され、絶滅が危惧されている希少な水鳥。

3年前、世羅町に飛来してくるようになりました。

 

コウノトリのヒナ

 

枝を集めるコウノトリ

 

世羅町に住む稲住正明さんは、去年からコウノトリの映像を撮り続けています。

 

撮影する稲住さん

 

今年3月、繁殖の兆候を感じたと言います。

オスが口ばしをカタカタと打ち鳴らす「クラッタリング」という求愛行動をしていたのです。

そして、メスがやって来ました。その後、交尾を試みる様子を確認することができました。

 

コウノトリのクラッタリング

 

コウノトリの繁殖行動

 

世羅町では、見物に来る人たちが近づき過ぎてコウノトリが警戒しないように看板を設置して保護や観察を続けています。

さらに、せら夢公園が定点カメラを設置し24時間ライブ配信を行っています。

夜には、オスとメスが巣の上に立って過ごしている様子も見ることができました。

 

コウノトリを守るため看板を設置

 

24時間ライブ配信

 

5月には、広島県初となるヒナが誕生。1カ月後には、ヒナの元気な姿も確認できるようになりました。

そして、6月にはヒナの健康状態の確認と個体識別するための足環が付けられました。

健康状態の確認を担当した兵庫県立コウノトリの郷公園の吉沢拓祥飼育員は、

「この3羽は、広島県内初なので順調に巣立ち、戻って来てペアになることもあるので、世羅町の皆さんも温かい目で見守って欲しい」と語りました。

 

吉沢拓祥飼育員

 

3羽のヒナは順調に育ち、巣の中で飛び立つ練習をする姿も見られるようになりました。

まもなくヒナが大空に飛び立つ姿を見られそうです。

 

ヒナが飛び立つ練習をしている

 

 

広島ホームテレビ『ピタニュー
地球派宣言コーナー(2023年7月5日放送)

SDGs

 

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