帝釈峡の森に響き渡る夏鳥の美声|地球派宣言

広島県の北部、庄原市にある帝釈峡。全長約18kmの渓谷沿いに豊かな自然が広がっています。

先月、この季節にしか見られない夏鳥の探鳥会が行われました。

 

帝釈峡

 

探鳥会

 

夏鳥とは、春から初夏にかけて飛来してくる渡り鳥のこと。

その中でも、帝釈峡の森で見られるのが「キビタキ」。

「キビタキ」は、遠くは東南アジアから渡って来る夏鳥。大きさはスズメと同じくらいで約13cm。オスの見た目は、黄色で鮮やか。

鳴き声も美しく、そのさえずりは“歌姫”の美声と例えられるほど。オスは、この美声でメスにアピールしています。

 

帝釈峡の森

 

キビタキ

 

探鳥会では、姿を見ることはできませんでしたが、キツツキの仲間の声を聞くこともできました。

「ケラケラ」と鳴くのは、「アカゲラ」か「アオゲラ」のようです。他にも「コゲラ」の鳴き声も確認できました。

 

アカゲラ

 

コゲラ

 

今回、探鳥会を案内してくれた日本野鳥の会広島県支部の伊勢村さんによると、帝釈峡の森で夏鳥「キビタキ」のさえずりが聞こえるのは7月くらいまでだそうです。

その後、夏鳥は冬を越すために飛び立つそうです。

美しい夏鳥のさえずりに耳を傾けて、自然の大切さや生き物との共存を考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

 

日本野鳥の会広島県支部の伊勢村さん

 

キビタキ

 

広島ホームテレビ『ピタニュー
地球派宣言コーナー(2023年6月21日放送)

SDGs

 

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