新井新監督と同学年の里崎智也がカープV奪回のポイントに迫る!

「新井貴浩新監督とは同学年。駒澤、帝京と大学は違えど日米大学野球で戦い、1998年の同年のドラフトでプロ野球入り。WBCや北京オリンピックも一緒に行った」と話すのは、プロ野球解説者の里崎智也氏。広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、里崎氏をゲストに、来季のカープをフカボリ。セ・リーグV奪回へのポイントを探る。

※データはすべて12月3日O.A.時現在 ※以下、(選手)敬称略

フロントドア プロ野球解説者の里崎智也氏

新井新監督について里崎氏は、「いずれは監督になると思っていた。しかも同学年で初の監督。新井監督が現役時代に一緒にプレーした選手も多いと思う。風通しの良い、いい雰囲気の中でチームを立て直していけるのではないかと思う」と期待を寄せる。

フロントドア カープ・新井新監督

今季の順位はリーグ5位。打撃は.257でダントツ1位。HRは91で4位。しかし走るイメージのあるカープは盗塁26と球団ワースト記録を更新。「メンバーはすごいのに何であんな成績なのか?」と首を傾げる里崎氏。「問題は防御率3.54。大瀬良大地、九里亜蓮というタイトルホルダー2人が2桁勝利ができていない」と嘆く。「大瀬良は力強いストレートがある中でカットボール主体。今年一年見てきた中では、ストレートの走りがちょっと甘かったかな。制球がちょっとずつバラけてきたかなと感じた。九里はどちらかというと打たせて取るピッチャーなので、悪い時は若干高かった。どんなにすごい選手でも波はある。元々力があるので問題点を解決すれば来季挽回できる」と話す。

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鬼門となっているセ・パ交流戦。過去5年を振り返ると、10位と12位が3回。「カープが三連覇を果たした年は交流戦の成績も良かった。今季カープが仮に交流戦で9勝9敗の五分だったら、リーグ順位は3位だった」と、大勝しなくても五分でAクラス入りができたことを示す。「たかが18試合、されど18試合。新井監督にはパ・リーグを研究して交流戦に力を入れ、シーズン通り戦えれば3位はいける」と助言する。

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里崎氏は明るい材料として、今年のカープのドラフトに注目。「大化けしたら奇跡のドラフトとなる」と明言する。「3位の益田武尚(東京ガス)はストレートで押しながらカットボールの大瀬良のイメージ。5位の河野佳(大阪ガス)はフィールディング、クイックも素晴らしい森下暢仁のイメージ。6位の長谷部銀次(トヨタ自動車)は左のパワーピッチャーでリリーフに落ちつくのではないか」と、注目される即戦力投手を獲得できており、この3投手がハマれば素晴らしいと見る。

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また「1位は前評判も良い投手の斉藤優沙(苫小牧中央高)、2位は内野手の内田湘大(利根商業高)、4位には捕手の清水叶人(健大高崎高)。全員一軍で活躍したらやばい。5年後に奇跡のドラフトと呼ばれるかも、とトキメキを感じる」と声を震わせる。

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最後に、V奪回のキーパーソンとして坂倉将吾の名前を上げる。「来季は待ちに待った捕手一本に。バッティングも2年連続で形を残しているので安心感がある。日本球界No.1捕手になる可能性を秘めている」と期待を寄せる。

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広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 2022年12月3日放送

ライター 湯谷葉子

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