今シーズンで現役引退の安部友裕「カープ一筋15年の歴史と今後を語る」

11月26日放送の『ひろしま深掘りライブ フロントドア』は、今シーズン限りで現役引退を発表した安部友裕さんをスタジオゲストにお迎えし、カープ一筋の現役生活15年を振り返りつつ、今までとこれからについてインタビューしました。

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番組冒頭、花束を渡されるシーンもありました。今の気持ちを問われ、「やりきりました。悔いはない」と答えた安部さん。15年の歴史を振り返ります。

 

安部友裕選手15年の軌跡

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安部さんは走攻守の三拍子がそろった逸材として、2007年に高校生ドラフト1巡目で入団。同期には、松山竜平選手、元カープ選手で現在コーチを務める小窪哲也さん、そして現在は巨人で活躍中の丸佳浩選手らがいます。

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「すべてのプレーで全力が出せるトッププレーヤーになりたい」と語った安部さん。2017年には自身初の規定打席に到達し、一時はセ・リーグ打率トップになったことも。

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同年6月、取材で首位打者の感想をお聞きしましたが、「浮かれるところでもないし、一戦一戦戦うことが大事」と落ち着いた答えでした。

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しかし・・・入団当初からの念願だったトッププレーヤー入りを果たしたものの、腰の怪我により一軍での試合出場機会は減少。今年の10月22日、カープから戦力外通告を受けました。

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10月29日に行われた記者会見の中で、「他球団でできればという思いで日々取り組んで動いている」と答え、現役続行をめざして合同トライアウトを受けましたが、その後現役引退を決意するに至りました。

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カープファンの心に多くの感動と鮮烈な印象を残した安部友裕さん、15年間本当にお疲れさまでした!

 

スタジオで生インタビュー

ここからは、スタジオでの生インタビューの模様を一問一答形式でお届けします。

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――現役生活を振り返って

終わってみれば短く感じます。(15年間)ずっと良かったわけでもない中、ほんの少しでもチームに貢献できたことは本当に良かったし、僕にとって幸せな時間でした。

 

――安部さんといえば「覇気」ですが、その由来は?

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しょうもないことを考えたりすることもあって、そういう時は野球に集中できていない。ある時、首脳陣から「覇気のない奴は使わない」という言葉がありました。僕に直接言われたわけではなく、チームみんなに向けた言葉でしたが、「これだな」と思いました。その時から、ギラギラしたものを前面に出して戦っていこうと決意しました。

 

――今後の目標は?

今いろいろ準備を進めているところで、近々広島を拠点に野球を教える教室を開く予定。僕の今までの経験談だけで教えてもその人に合うかどうかはわからないので、僕自身もどんどんアップデートしていろんな情報を得たい。やり方を勉強しながら、その人に合うやり方を探して、伝えていけたらいいと思っています。

 

――カープと広島について

僕は高校卒業と同時にカープに入団し、それから大人としての全部をここで教えてもらったと思っています。

 

――引退した今やりたいことは?

筋トレが好きなので・・・実は今日まだできていないので今すぐにでもやりたい(笑) 現役時代もめちゃくちゃトレーニングしていましたね。選手によってはそんなにしなくてもいい人もいるので、どちらがいいとは一概に言えませんが、僕はとにかくトレーニングが好きだったので。

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その他、スタジオのコメンテーター、カープOB・木下富雄さんにアドバイスを請う一場面も。「カープの指導経験もあり、ビジネスの先輩でもあるので、何か“これだけ”というよりは全部聞きたい」という安部さんに、「今は引退してすぐだから、何が自分に合っているか見極めるのは難しいと思う。しばらく時間を置いて、それからでも十分間に合う」と大先輩らしいおおらかなアドバイスがありました。

 

ファンからの質問にも回答

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「誰に忖度すべきか(笑)」と答えにくそうにしながら、背番号に関しては「誰に継いでほしいというこだわりはない」とのこと。

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先ほどの質問とまったく変わりなく「筋トレ以外なんて考えることもなく筋トレしてます」と断言(笑) ほかに何かするぐらいならもう1種目追加したい、と考えてしまうそうです。フィジークにも興味があるみたいですよ。

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YouTubeチャンネルの開設は全く考えてないとのこと。「野球を教えたい、筋トレしたい。これだけで時間が埋まってしまうと思う」という答えに、「筋トレのYouTubeをしたらいいんじゃない?」という菅さんのアドバイスもありました。

 

同期入団の戦友・小窪哲也コーチからメッセージ

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「家族・兄弟のように寮生活を送り、シーズン中も朝から晩まで一緒に過ごした」と振り返る小窪コーチ。「身近でも覇気を感じた?」という質問に、「とにかく本当に元気。お酒もよく飲むし、ご飯もよく食べる。常に朝から元気なのでたまにうっとうしい時もあった(笑)」と語りながら、「なくてはならない存在。思い出は1個や2個では済ませられない」とも。

「安部ちゃんだったら元気の良さで何でもできる。無限の可能性がある」と安部さんの新たな門出にエールを送ってくれました。

安部さんにとってカープで一緒に戦ってきたチームメイトは、高め合い、苦しい時も楽しい時も声を掛け合いながら一緒に成長してきた財産だといいます。ライバルでありながら戦友でもある、改めてカープの良さがわかるインタビューでした。

 

ファンへのメッセージ

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番組最後に、安部さんからファンに向けて、「球場を真っ赤に染めてもらったことが思い出になっています」「これからも皆さんに会う機会はあると思う。その時は声を掛けてもらえればうれしいです」とメッセージをいただきました。

現役生活を終えた、これからの安部さんの活躍も楽しみですね!

 

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 2022年11月26日放送

ライター 東 滋実

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