国蝶オオムラサキの羽化始まる(広島県府中市)

夏に現れる大型のチョウ、オオムラサキ。
国のチョウにも指定されていて、オスの翅(はね)は、その名の通り紫色に輝き、非常に美しいのが特徴です。
近年、個体数が減りつつあり、準絶滅危惧種に指定されています。

広島県府中市僧殿(そうどの)町の保護施設では、6月4日ごろから羽化が始まり、毎日10匹ほどが成虫に姿を変えています。

国蝶オオムラサキ オオムラサキのオス (C)HOME

 

この施設では地元住民が41年前から保護活動を続けていて、毎年1千匹ほどを育てていますが、2019年に幼虫やサナギ約700匹がサルに襲われ激減しました。
保護活動の甲斐あって今年は約500匹が成虫になる見込みです。

 

オオムラサキを守る会の後藤功会長は、
「手を加えなければ絶滅するだろうという思いで一生懸命手をかけながら育てています」といいます。

オオムラサキは7月、自然に帰される予定です。

 

【オオムラサキの羽化の瞬間】

 

ひろしまリード編集部

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