【カープ】3年ぶりのV奪還へ!チームを支える選手会長・田中広輔の胸の内に迫る

「数字的に残っていないし、いろんな面で足を引っ張っているし、チームのみんなに助けてもらいながらやっている状況。早く、今度は僕がチームを助けられるようにしていきたい」
こう話すのは、選手会長2年目の田中広輔選手。思うような成績が残せていない現在の心境を語った。

 

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、カープ上位浮上に向けて欠かせない存在の選手会長・田中選手をフカボリ。
思うように自身の成績が上がらない中ではあるが、「チームの現状」や「リーダーとしての決意」を聞いた。
※データはすべて4月17日O.A.時現在 ※以下、敬称略

 

田中にとって昨年(2020年)は、右ヒザの手術から復活を期すシーズンだった。112試合に出場し、.351という高い出塁率、堅実な守備でチームを牽引し、復活を印象付けた。選手会長として2年目、2021年シーズン序盤のチーム状態については、「接戦をものにしている試合が多い。キャンプの時からみんな必死になって練習した結果が、今こうやって開幕を迎えてからの実戦で生きているんじゃないか」と分析する。

 

また、チームの去年との違いとして、4年ぶりにカープに戻った河田雄祐ヘッドコーチの存在にも言及。
「良い悪いをはっきり言える方。ピリッとした空気の中で練習を多くできた」と河田ヘッドコーチによる〝引き締め効果〟を明かしてくれた。
田中は、その河田ヘッドコーチが掲げる、『チームバッティング』や『積極的な走塁』といった“機動力野球”を体現する一人として、大きな期待を寄せられている。

 

田中が、去年オフに獲得したFA権を行使せず残留を決意したのは、もう一度カープでリーグ優勝・日本一という頂点を目指したいという思いがあればこそ。
そのリーグ制覇・日本一へ、河田雄祐ヘッドコーチが、開幕前キーマンに指名したのは『タナキク』の同学年コンビ。この2人の復活が攻守ともにカープの浮沈の鍵を握っている。

田中は相方・菊池涼介について、「良い時も悪い時もずっと一緒だったので良き戦友というか、いろんな事を2人で経験してきたので、2人でもう1回なんとか、という気持ちはある」と2人でチームをけん引していく思いを語ってくれた。

しかし、菊池が開幕から16試合連続安打と好成績を残す一方、今シーズン田中は、ここまで打率1割台と苦戦している。
「しっかり打ちに行くことを心がけて、いろいろなことを考えてしまうので、なるべくシンプルに打席に入りたい。全ての数字においてキャリアハイを目指したいし、1試合でも多くチームの勝利に貢献できるような仕事をしたいと思う」と意気込む田中。
2年連続Bクラスに沈むカープが再び輝きを取り戻すためには、選手会長・田中の活躍は不可欠だ。

 

 

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 2021年4月17日放送
ライター 湯谷葉子

LINE はてブ Pocket