絶滅の危機 マダガスカルに暮らすキツネザルの仲間たち【地球派宣言】
2021.03.29
![マダガスカル](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/da9867e4808b12035dfc91ceb7aec167-1024x576.jpg)
アフリカから400km離れた島国のマダガスカルには、不思議な動物たちがたくさん暮らしています。
闇の中で、夜行性のオオコビトキツネザルに出会いました。体長25cm、体重は300~600g。
木の上に住み、地上3mより下に降りてくることはほとんどありません。
![オオコビトキツネザル](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/5a912d00cd16a51685e8101c79c94880-300x169.jpg)
オオコビトキツネザルの特徴は、冬眠をすること。その期間は、南半球では冬となる7月からの約3カ月間です。
冬眠の前には、たっぷりと栄養をとることが課題。栄養は、しっぽやその付け根、足などに蓄えられます。
冬眠に備え、食料を探し食べ続けなければなりません。
![冬眠にそなえエサをパクパク](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/3371bdfa11d0448960e9c973c570bc2d-300x169.jpg)
そんなオオコビトキツネザルのお気に入りの散策ルートは、なんと、自家発電の電線。
細い電線の上を器用に走り抜け、闇夜に消えていきました。
![細い電線を器用に走る](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/d5337e8a2ab36750a47c19ac53bebff1-300x169.jpg)
恋人同士のように仲良く毛づくろいをしていたのは、キツネザルの仲間、ヴェローシファカです。
![毛づくろいをするヴェローシファカ](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/974a635bceaa71f75ab60e0075dc1262-300x169.jpg)
5、6頭の群れで暮らしていて、キツネザルの仲間でも、特に争いが少なく、温和な性格といわれています。
地上での移動は、横っ飛び!ユニークな格好で横向きに跳ねて移動します。
![移動は横っ飛び](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/e098b4e22e7f9bdb6bfa5a8e0f5c352a-300x169.jpg)
そんなヴェローシファカも、木の上では鳥のように、華麗に枝から枝へまたジャンプ!
ヴェローシファカをはじめとするキツネザルは、どれも絶滅の可能性を示すレッドデータブックの中に名を連ねています。
原因は、島の80%以上の森を失ってしまったこと。
特に熱帯雨林の開発は激しく、1950年~1985年の35年間で島の東部の大きな森は、およそ半分になってしまいました。
![開発が進む進む熱帯雨林](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/e2a383a2697cd6cbcf91d01812bd079b-1024x576.jpg)
自然が奪われていく中で、キツネザルたちも窮地に立たされているのです。
【地球派宣言アーカーイブズ(2004年マダガスカル)より】
広島ホームテレビ『みみよりライブ 5up!』
地球派宣言コーナー(2021年3月24日放送)