もうすぐ公立高校入試・高校生や塾講師が語る「自己表現」のポイントとは

今月末に迫る公立高校入試。

昨年、広島県の公立高校入試で、全国で初めて導入された「自己表現」を解説。

実際に経験した高校生たちや、塾講師が話す「自己表現」のポイントもご紹介します。

 

前回記事:https://hread.home-tv.co.jp/post-345835/

 

自己表現とは

 

【広島の街の声】

「自己表現」の導入について、広島の街の人たちはどう思っているのでしょうか。

「いいんじゃないですか。自分をアピールできないと大人になったとき困るから」

「入試で表現をみるのは親にも子にも難しい」

と、さまざまな意見が。

 

導入されたばかりの制度に戸惑っているという声も

 

子どもが受験生の親御さんは、

「先生の興味がある・ない事柄もあるだろうし、基準が明確ではないので不公平では」

と、「自己表現」の導入に懐疑的な意見を示します。

 

「自己表現を練習しないといけない時点で破綻している気がする」という声もあり、

日頃から表現の機会がある環境を作っていくことの方が大事なのかもしれません。

 

【「自己表現」を経験した高校生たち】

昨年、入試で「自己表現」を経験した高校1年生に話を聞きました。

 

「『自己表現』の練習は、先生と対面でしたり、グループになって友達同士でアドバイスをしあって練習しました」

と話す佐矢野さん。

 

「自己表現」では中学の陸上競技や将来に活かしたいことについて話した佐矢野さん

 

一方、浮田さんは

「学校では練習の時間をあまり取ってくれなかったので、家で親と練習しました」

と、学校によって「自己表現」の対策はさまざまなよう。

 

「自己表現」では夢の実現に向け数学を学び続けたいと話した浮田さん

 

勉強と「自己表現」対策にかける割合は、どのくらいの比率だったのでしょうか。

「正直言って、勉強9.9対自己表現0.1くらいの割合(笑)」

と、ほとんど「自己表現」の練習をしなかったと話す裔(えい)さん。

自分が好きなことはいつでも話せると考えていたそうで、「自己表現」の練習をしない代わりに、好きなことを調べたり深めたりしていたので不安はなかったんだとか。

 

佐矢野さんと浮田さんは、「自己表現」の試験にテキストを持ち込んだそう。

「話せなくなったときに『これです』って見せればどうにかなるかなって思って」

と、テキストを持ち込んだことが安心材料になったようです。

 

「自己表現」への挑み方もそれぞれの個性が出ていました

 

【塾講師が語る「自己表現」のポイント】

「自己表現」のポイントについて、田中学習会の浅尾 智也先生に話を聞きました。

「合格するための『自己表現』をしてはいけない。自分の思っていることを表現する方が点数は高くなるだろうなと思います」

「自己表現」で点差はそれほどつかないし、そもそも点差をつけづらいと浅尾先生は説明します。

 

自己表現の評価

 

入試で「自己表現」を経験した高校1年生たちも

「『自己表現』は軽い気持ちでやったらいいと思う」

と話します。

「自己表現」は、今までの自分を振り返り、自分の将来を考える一つのきっかけなのかもしれません。

 

広島ホームテレビ『ピタニュー』(2024年2月14日放送)

ライター:神原知里

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