まるで宝探し?『スポGOMI in ひろしま』に密着|地球派宣言
先月、広島市内で環境を考えるイベントが行われました。
まるで宝探しゲームのようなこの大会ですが、探しているものは、ごみ。
どれだけ多くのごみを拾えるかをチームで競い合うスポーツ競技、その名も『スポGOMI』です。
今回は、ひろしまゲートパークで開催された『スポGOMI in ひろしま』に密着しました。

県内外から17チームが参加した今回の『スポGOMI in ひろしま』。
競技エリアは、ひろしまゲートパークからスタートし、人が行きかう紙屋町一帯です。

「ごみ拾いはスポーツだ!」の掛け声と共に競技がスタート。
制限時間1時間の中でいかに多くのごみを拾うことができるかを競います。

「人けの少ない薄暗い駐車場にごみが多い」と言う、家族で参加したチームに密着。

駐車場に行ってみると、タバコのほか、靴下まで落ちていました。
拾ったごみは、分別しながら収集していきます。

『スポGOMI』は、重さとポイントで勝者が決定。
燃えるものは100gで10ポイント、たばこの吸い殻は100gで100ポイント、とごみの種類ごとにポイントが設定されています。

なぜこのごみ拾いがスポーツ競技なのか?
大会を主催するソーシャルスポーツイニシアチブの代表理事 馬見塚健一さんは「ごみ拾いをスポーツ化することによってごみ拾いに参加したことがない、参加したいけどきっかけがない、そもそも環境問題に意識がない人たちに楽しさやワクワク感でごみ拾いに参加してもらうことが目的」と言います。

日本発祥のスポーツ『スポGOMI』は、2008年にはじまり、これまでおよそ14万人が参加。
世界大会も行われ、広がりを見せています。

『スポGOMI in ひろしま』で優勝したのは、京都から参加した舞鶴教育隊チーム。
優勝後のインタビューでは、「このような活動を後輩たちが受け継いでくれることを願う」と優勝の報告をきっかけに、活動を広めていきたいと語りました。


今回行われた『スポGOMI in ひろしま』では、1時間で、17チーム合わせて46.04kgのごみが集められました。


大会を主催した馬見塚さんによると、海のごみと思われがちな海洋ごみは、そのおよそ8割が陸上から出たごみなのだそう。
年間800万トンのごみが海に流されていると言われているそうです。
この状況を意識し、生活の中で気をつけることが海の豊かさを守ることにつながるのではないでしょうか。

広島ホームテレビ『ピタニュー』
地球派宣言コーナー(2023年12月6日放送)
