動物園にやって来た冬の訪問者|地球派宣言

今月19日、安佐動物公園で日本野鳥の会 広島県支部の探鳥会が行われました。

今回の探鳥会では、飼育された動物ではなく園内にやって来る野鳥を観察します。

 

探鳥会のようす

 

安佐動物公園のフラミンゴ

 

まず参加者がカメラを向けたのは、筒の中にいたスズメ。

この中で繁殖していると思われる2匹のスズメが顔を出していました。とても珍しい光景だと言います。

 

筒の中にいたスズメ

 

園内を歩いていると目に留まったのは、クロサイ…ではなく、足元にいたハクセキレイ。

地面を歩きながら虫を探しているようです。

 

クロサイ

 

ハクセキレイ

 

鳥の鳴き声をたよりに茂みの奥を見ると、ヒヨドリやヤマガラの姿を発見。

 

ヒヨドリ

 

ヤマガラ

 

今回、探鳥会の案内をした日本野鳥の会 広島県支部 支部長の茶村真一郎さんによると、安佐動物公園では、年間で約100種類の野鳥を観察することができるのだそう。

 

日本野鳥の会 広島県支部 支部長 茶村真一郎さん

 

多くの野鳥が訪れる理由は、園内に樹木が多く、周辺も自然環境が保たれているから。

農薬を使っておらず、エサとなる虫なども多くいるため、野鳥が多いと言います。

 

空から見た安佐動物公園

 

園内にあるクスノキの実は、ヒヨドリなどの野鳥の大好物なんだそうです。

 

クスノキの実

 

今回の探鳥会の一番の目的は、冬に訪れる訪問者「冬鳥」。

ライオンのそばを歩いていて見つけたのは、ジョウビタキです。

大きさは15cmほどの小さな渡り鳥で、10月半ばに日本にやって来て3月下旬まで留まっています。

渡って来た当初は活発に活動するジョウビタキですが、この日は木にとまってどんびり。縄張りが決まると落ち着いてくるそうです。

 

ジョウビタキ

 

安佐動物公園では、これから冬を迎えるとアオジやツグミ、シロハラなども観察できるのだそう。

自然の中で耳を澄ましながら、小さな生きる姿を探してみてはいかがでしょうか。

 

鳥の観察風景

 

 

 

広島ホームテレビ『ピタニュー
地球派宣言コーナー(2023年11月22日放送)

SDGs

 

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