【カープ】河田ヘッドが期待を寄せる菊池涼介、1シーズン戦い抜くグラブも選定中

「勝って優勝すれば街も明かりが灯ると思うので、がんばります」
力を込めるのは、王者奪還を目指すカープにおいて欠かすことのできない菊池涼介選手。

 

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、去年2塁手として史上初の守備率10割、シーズン無失策と球史にその名を刻んだ菊池選手をフカボリ。強い使命感を持ってキャンプに臨む菊池選手に話を聞いた。

チームの連覇を知る河田雄祐ヘッドコーチが4年ぶりに復帰するというニュースを受けて、去年のオフに「(チームが)絶対に変わる」と言い切った菊池選手。
確かに、熱血漢として知られる河田ヘッドはキャンプ初日から情熱のある指導で、主力・若手関係なく選手たちへ愛情を持ってゲキをとばす。
その変化は、活気に満ちたグラウンドの雰囲気から、取材陣もはっきりと感じ取ることができる。

 

「本当に変わらなきゃいけない」としみじみ語る菊池選手。当然、菊池選手は河田ヘッドからも大きな期待をかけられている。課せられた重要な役割の一つが“チームバッティング”。
3連覇(2016〜18)を果たした当時を振り返ってみると、菊池選手は2番バッターとして様々な作戦を遂行し、それが優勝の大きな原動力となっていた。結果で示したことのある菊池選手だからこそ、チームの手本となるようなチームバッティングを河田ヘッドは高いレベルで要求する。

それに応えようと菊池選手も意欲を持って取り組んでいる。
「もう1度やり直さないといけないこともたくさんあると思う。その中でボクや(田中)広輔、(鈴木)誠也とか、引っ張って行かなきゃいけない立場の人が、しっかりこなしていかなきゃいけない一番の使命」だと話す。

 

去年2塁手として前人未踏の守備率10割。史上初のシーズン無失策を達成した菊池選手には、ノーエラーがどこまで続くのか期待せずにはいられない。
「めちゃくちゃ苦しかったので、開幕戦でポロッとやった方が気が楽かなとも思ったりする」と胸中を明かしながらも、「エラーするとランナーもたまるし、ピンチになることもある。やっぱり失策はゼロがいい」。

 

キャンプにおける守備練習については「ゆっくりだが確実性を突き詰めるという思いで、毎年キャンプに入っている。シーズン中の試合前も同じく、本当に基本をしっかりやることが大事。試合になったら応用だと思っている」と言う。

 

そんな菊池選手の守備を支えている大事なものは“グローブ”。去年無失策を続けたグローブは使わない予定。毎年新しいグローブを一つと決め、ワンシーズン戦い抜くのが菊池選手の流儀なのだ。
「去年のグローブが一番しっくりきているということは間違いない。その中で1年間使うとなると、結構グニャグニャに柔らかくなっているので、強い球に負ける」。
グラブトスをするのに人差し指を使うので、相当柔らかくなっているらしい。

 

「できれば自分がこれだというグローブにもう一度出合って、しっかり作っていければ」と願う。キャンプ初日はグレーのグローブ。2日目はオレンジ。去年とは違う2種類のグローブを使い分けている様子。
様々なファクターに気を配り、守備を支える一つのグローブを模索する日々。今シーズンは無失策記録だけではなく、どのグローブで開幕を迎えるのかにも注目したい。

 

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広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00)2021年2月6日放送
ライター 湯谷葉子

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