【カープ】去年の悔しさを糧に 遠藤淳志投手が求めたものとは?

「悔しかった思いを今シーズンにぶつけたい」と意気込むのは、遠藤淳志(えんどう あつし)投手。自信よりも悔しさの方が大きかったという昨シーズンの経験を糧に、今シーズンにかける思いをそう語った。

 

 

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、昨シーズン先発ローテーションを守り抜いた遠藤投手をフカボリ。さらなる成長が期待されるプロ4年目の右腕に、キャンプイン目前の今の心境を聞いた。

 

先発に転向し1年目となった昨シーズンは19試合に登板し、5勝6敗。防御率3.87。二度の完投勝利を記録するなど、過密日程で多くの離脱者が出る中、高卒3年目の若き右腕は存在感を示した。

 

しかし、遠藤投手自身は昨シーズンについて「たくさんの事を経験させてもらい、先輩方から吸収もできた大きな1年だった」としながらも、「なかなか上手くいかなかったので、歯がゆさだったり、いろんな思いがあった」と悔しがる。

 

そして昨シーズン味わった悔しい経験から、今回のオフシーズンの課題を決めた。

「一番は制球力。制球力のためにフォームを安定させるのにはどうしたらいいか、考えながらやっていた」。
昨シーズンは特に試合序盤の立ち上がりにボールが先行し、自らの投球を苦しくさせ、失点を重ねる場面が目立った遠藤投手。同じ失敗を繰り返さないために、求めたのは“フォームの安定”だ。

 

「胸を開いて柔らかく使う“しなり”の動きを意識している。しっかり腕をしならせたら、(身体より腕が)遅れて出てくるので、バッターにとっては打ち辛いボールになると思っている」。
しなりについては、先輩の中村祐太投手から丁寧な教えを受け、キャッチボールから工夫して取り組んでいるという。その甲斐あって「バラついていたコントロールが、この自主トレ期間で(ブルペンで)座らせて投げた感じでは悪くなかったし、いい感じでまとまっている。あとはボールの質を上げていければいい」と手応えを感じている。

 

カープ投手陣の未来を担う遠藤投手。2月1日から始まる春季キャンプから、シーズン開幕へ、悔しさという経験を武器にかえ、新たな挑戦が始まる。
「もっと結果を出せるように、(キャンプでは)初日から思い切りアピールして、全力でやれればいいと思う。2ケタ勝利を目指して、去年の経験を無駄にせず、シーズンで活躍しチームの勝利に貢献できるのが一番の恩返しだと思うので、リーグ優勝、日本一に貢献できるようにがんばっていきたい」と締めくくった。

 

動画はこちら YouTube「勝ちグセ。Carpチャンネル

 

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00)2021年1月30日放送
ライター 湯谷葉子

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