【広島雑学】百貨店「福屋」が先駆けた、今では誰もが知っているシステムのお店とは?
知っているようで知らない。思わず「へぇ~」と言いたくなる広島の雑学をクイズに!
今回は広島市八丁堀にある百貨店「福屋」にやってきました。
案内してくれたのは福屋の中村さん。
中村さん「福屋へようこそ!ここは94年前に広島で初めてできた百貨店なんです」。
県内初の百貨店である福屋は、当時としては珍しい鉄骨・鉄筋コンクリート造りの4階建てでした。
もともとは今の本店の電車通り向かい辺りにあったんです。
オープン初日には、建物の周りに長蛇の列ができたほど。
数少なかったエレベーターに乗るために泊りがけでやってくるお客さんもいたんだとか。
中村さん「”皆様の福屋”として、誰でも気軽に楽しめる百貨店を目指して、いろいろな取り組みをしてきました。その1つがここにあった屋上遊園地です。子どもにも楽しんでもらいたくて、ジェットコースターやコーヒーカップがありました」。
屋上遊園地ができたのは1949年。
それから2008年まで50年以上、こども天国とも呼ばれるほどファミリーに愛された遊園地でした。
2016年には八丁堀SORALA(ソララ)にリニューアル。
休憩スペースや遊び場として利用されているほか、定期的にイベントも行われているんですよ!
中村さん「ここで問題です。福屋には昔”福屋○○ストア”というお店がありました。その○○は一体何かわかりますか?」
「福屋○○ストア」。○○に入るのはいったい何でしょうか?
今では誰もが知っているシステムのお店。ヒントは漢字で2文字です。
中村さん「答えは”福屋十銭ストア”です。食料品や日用雑貨を十銭均一で販売していました。お店の中には十五銭食堂もあって、気軽に入れるお店として人気だったんです」。
1931年に福屋4階に売り場を設け、その1年後、場所を変えて開店。
10銭は1円の10分の1。10銭硬貨1枚でモノが買えるということで大にぎわいだったそうです。
50銭均一や1円均一の商品も増え、1937年に閉店するまで商店街の名物的存在だったんだとか。
焼き芋も販売していたんですよ。
福屋、知られざるお店に広島雑学認定!
広島ホームテレビ『5up!』(2023年3月14日放送)
「広島へぇ~じゃん」
ひろしまリード編集部
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