スリランカ 保護した子ゾウを再び自然へ【地球派宣言】

スリランカ (C)HOME

 

インド洋に浮かぶ小さな島国のスリランカ

この国で、人間と密接な関係にある動物が、スリランカゾウです。

スリランカゾウ (C)HOME

 

ある日の早朝、往来の激しい国道のすぐ横に、ゾウの姿がありました。
このゾウは、エサのある場所を求めて、車の行きかう道路を横切っていたのです。

道路を横断するゾウ (C)HOME

 

スリランカの道路では、「ゾウの横断に注意」の標識を見かけることがあります。
交通網の整備や農地の開拓により、そこに生きてきたゾウの生活領域は、瞬く間に侵食されていきました。

「ゾウの横断に注意」の標識 (C)HOME

 

結果、悲しい事故が相次ぐように。
最も多いのが、ゾウと列車の衝突事故です。

進む交通網の整備 (C)HOME

 

スリランカには、親を失った子どものゾウを保護し、野生に戻すことを目指している世界で1つだけの施設があります。

ゾウを保護する施設の様子 (C)HOME

 

撮影の2日前に保護されたばかりの子ゾウがそこにいました。
子ゾウは、怯えた目でこちらを見ていました。

保護されたばかりの子ゾウ (C)HOME

 

この施設では、3~5年の時間をかけて、子ゾウを大事に育てたあと、自分でエサをとるトレーニングを重ねて、野生に送り出しています。

施設でトレーニング (C)HOME

 

施設にとって大切な、別れの儀式の日。

5頭のゾウを、追い立てることなく森へと導いていきます。
生後2~3カ月で保護され、人の手で育てられた5頭のゾウは、こうして野生の世界に戻っていきました。

森に戻っていくゾウたち (C)HOME

 

自然の豊かさを教えてくれる多彩な野生の世界。
その野生との間で薄れゆく境界線は、私たちのすぐそばにもあるのです。

野生のゾウの群れ (C)HOME

【地球派宣言アーカイブズ(2014年)より】

 

 

広島ホームテレビ『みみよりライブ 5up!
地球派宣言コーナー(2020年12月9日放送)

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