4人の直木賞作家×YOASOBI 小説と音楽で紡ぐ奇跡のコラボレーション企画始動

「はじめて」は、いつも痛くて、少し優しい。 日本エンターテインメントの最前線&最高峰! 日本を代表する4人の直木賞作家と、‶小説を音楽にするユニット”YOASOBIが奇跡のコラボレーションです。小説『はじめての』、楽曲第1作「ミスター」がきょう 2月16日に同時刊行・配信されました。

 

文芸の頂点を極めた作家たちが、現代日本のミュージックシーンを席巻する‶小説を音楽にするユニット” YOASOBIとコラボレーションし、小説、音楽、映像など、さまざまなジャンルで作品を展開しながら物語世界を紡ぎあげていくプロジェクトのために書き下ろされた、以下の短編4作からなるアンソロジー小説。

「私だけの所有者 <はじめて人を好きになったときに読む物語>」(著:島本理生)
「ユーレイ <はじめて家出したときに読む物語>」(著:辻村深月)
「色違いのトランプ <はじめて容疑者になったときに読む物語>」(著:宮部みゆき)
「ヒカリノタネ <はじめて告白したときに読む物語>」(著:森絵都)
という、<はじめて>をモチーフにしたバラエティ豊かな4つの物語が収録されています。

小説『はじめての』 小説『はじめての』

 

楽曲とのコラボレーションによる小説執筆は、4氏にとってはじめての試み。そこで、モチーフにとどまらず、設定やジャンル等、創作においてもそれぞれの<はじめて>に挑んでおり、読みどころの一つとなっています。

 

■作家からのメッセージ

島本理生さん 島本理生さん

島本理生さん:初めての挑戦をたくさん詰め込んだら、むしろ自分の原点とも言うべき、好きな人との物語になりました。恋よりも強い絆で結ばれた「私だけの所有者」にこの短編で出会ってください。

 

辻村深月さん 辻村深月さん

辻村深月さん:人は誰でも、その出会いの前と後で人生が変わってしまうような一生モノの出会いの経験があると思います。その一夜を通じて、前の自分にはもう戻れなくなるような、そんなはじめての家出を書きました。この小説もまた、読む前と読んだ後で誰かの何かが変わると信じて、送り出します。

 

宮部みゆきさん 宮部みゆきさん

宮部みゆきさん:いつも物語をつくる時は、そのイメージに合った音楽を探すようにしています。ぴったりな音楽が見つかれば、その音楽が私を正しい方向に導いてくれるからです。今回はまず物語が先にあり、そこから音楽が誕生するという企画で、私にはまったく新しい経験に、胸が高鳴っています。

 

森絵都さん 森絵都さん

森絵都さん:「はじめての」というお題をいただき、私もはじめての設定にトライしてみました。時空を超える片思い――この物語が、読者の皆さんの過去に灯る大事な瞬間とつながってくれますように。

 

小説『はじめての』は、それぞれの作家のファンはもちろん、全ての世代の方々が楽しめ、「はじめての」読書にもお勧めしたい小説集にするため、文字をやや大きくし、漢字にはルビを多めにふるという工夫が施されています。

 

■YOASOBIからのメッセージ

YOASOBI composer Ayaseさん YOASOBI composer Ayaseさん

4作品全て本当に面白くて、読み終えた時、全作品、計4回「めちゃくちゃ面白かった!」と声に出し、原稿の前で拍手をしました。「はじめての」という一つのテーマから生まれた4つの色とりどりな物語が、それぞれ違うゴールへと向かう様に心が震えました。 (YOASOBI composer Ayase)

 

YOASOBI vocal ikura YOASOBI vocal ikuraさん

はじめて読んだ物語なのに、私の奥底に眠っている記憶が呼び起こされるような体験でした。 4つの物語、4つの世界と出会って生まれたこの感動を、まっすぐに歌に乗せられたらと思います。 (YOASOBI vocal ikura)

 

YOASOBI「ミスター」 YOASOBI「ミスター」

YOASOBIは、それぞれの短編を原作に1曲ずつ楽曲を制作し、順次リリース。小説刊行にあわせ同日に配信する第1作は、島本氏の小説「私だけの所有者」をもとにした「ミスター」。主人公であるアンドロイド<僕>が、所有者<Mr.ナルセ>に抱いた、名前を知らない<はじめての感情>から綴られる、切なく儚いシティ・ポップに仕上がっています。

 

この奇跡のようなコラボは見逃せません。どっぷりと世界観に浸りたいと思います。

 

ひろしまリード編集部

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