2千羽のツバメが八幡川に【地球派宣言】

ツバメといえば「軒下の巣」というイメージがありますが、なぜか、夜な夜な草むらに集まるツバメたちがいました。

軒下の巣で子育て中のツバメ (C)HOME

広島湾へと流れる、八幡川の河口付近。
ツバメが集まるのは、県が管理する埋め立て地。普段は立ち入り禁止の場所です。

ツバメのいる八幡川の河口付近 (C)HOME

 

午後7時。日が暮れた、その時。水面を飛ぶ、ツバメの大群が向かってきました。
10キロ四方から、この場所をめがけて飛んでくるそうです。その数、およそ2千羽。

水面を飛ぶツバメの群れ (C)HOME

 

野鳥の会がツバメを捕獲していました。

環境省の特別な許可を得た標識調査です。

調査のため捕獲したツバメ (C)HOME

 

ツバメの特徴は長い風切り羽。その羽が、長距離飛行を可能にしているそうです。
捕獲した中には尾羽の短い、今年生まれたばかりのツバメもいました。

特徴のある長い風切り羽 (C)HOME

 

午後7時30分、ツバメは湿地に育つ植物「ヨシ」の群生の中に入っていきました。この場所が、ツバメのねぐらだったのです。

「軒下の巣」は子育ての時に使うだけだそうです。

天敵に襲われないよう、地面ではなく、茎の真ん中あたりに足でしがみつきながら寝ていました。

ヨシの枝につかまり寝るツバメ (C)HOME

ツバメたちは越冬のため、東南アジアに向けて続々と出発しています。
片道数千キロの海を渡る過酷な旅。
日本で生まれた子ツバメうち、翌年生きて戻ってくるのは一割程度といわれています。

来年も元気な姿で戻ってきてほしいですね。

 

 

広島ホームテレビ『みみよりライブ 5up!
地球派宣言コーナー(2020年9月3日放送)

 

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