真夏の干潟で求愛ダンス!小さなハサミも大切なんです【地球派宣言】
2020.08.28
2022.04.28
特徴的な、白くて大きなハサミ。
環境省のレッドリストで、絶滅のおそれがあるとされている「ハクセンシオマネキ」です。
この名前は、ハサミを振る様子が、“白い扇子を振っているよう”に見えることに由来します。
夏は、オスが大きなハサミを全力で振る恋の季節。
メスへの求愛ダンスが見られる季節です!
ハクセンシオマネキが生息している宮島。
その河口付近の干潟が、恋の舞台。
直径1センチほどの丸い穴が、ハクセンシオマネキの巣穴です。
体長は、わずか2センチほど。
警戒心が強く、自分より大きな物の動きには敏感です。
ハサミは大きいだけでなく、挟む力も強いそうです。
2匹のオスが縄張り争いをはじめました。
よく見ると、大きなハサミで軽く突っつき合っているだけ、挟んで危害を加えることはなく、とても平和的です。
もう一つの小さなハサミ。
実は、卵からふ化したあと、成長する時に片方のハサミだけがとれ、再生すると小さなハサミになるそうです。
小さい方のハサミは、エサを食べる時に使うハサミです。
ハクセンシオマネキは、砂に含まれる栄養分を食べます。
恋が成就する瞬間…。
巣の中に片足だけを入れてメスを誘います。
そして交尾・・・。
こうして新たな命が誕生します。
ハクセンシオマネキをみつけたら、そっと覗いてみてください。
求愛ダンスがみられるかもしれませんよ!
広島ホームテレビ『みみよりライブ 5up!』
地球派宣言コーナー(2020年8月26日放送)