2千羽のツバメが八幡川に【地球派宣言】
2020.09.04
2020.11.10
ツバメといえば「軒下の巣」というイメージがありますが、なぜか、夜な夜な草むらに集まるツバメたちがいました。
(C)HOME広島湾へと流れる、八幡川の河口付近。
ツバメが集まるのは、県が管理する埋め立て地。普段は立ち入り禁止の場所です。
午後7時。日が暮れた、その時。水面を飛ぶ、ツバメの大群が向かってきました。
10キロ四方から、この場所をめがけて飛んでくるそうです。その数、およそ2千羽。
野鳥の会がツバメを捕獲していました。
環境省の特別な許可を得た標識調査です。
(C)HOME
ツバメの特徴は長い風切り羽。その羽が、長距離飛行を可能にしているそうです。
捕獲した中には尾羽の短い、今年生まれたばかりのツバメもいました。
午後7時30分、ツバメは湿地に育つ植物「ヨシ」の群生の中に入っていきました。この場所が、ツバメのねぐらだったのです。
「軒下の巣」は子育ての時に使うだけだそうです。
天敵に襲われないよう、地面ではなく、茎の真ん中あたりに足でしがみつきながら寝ていました。
(C)HOMEツバメたちは越冬のため、東南アジアに向けて続々と出発しています。
片道数千キロの海を渡る過酷な旅。
日本で生まれた子ツバメうち、翌年生きて戻ってくるのは一割程度といわれています。
来年も元気な姿で戻ってきてほしいですね。
広島ホームテレビ『みみよりライブ 5up!』
地球派宣言コーナー(2020年9月3日放送)