広島駅再開発の工事現場にテレビ初潜入!ロザンの街ぶら「ろざんぽ」
広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』の番組MC、ロザン・宇治原史規(うじはら ふみのり)さんと菅広文(すが ひろふみ)さんが、広島の街を歩きながら普段見過ごしてしまっているものを再発見する街ぶら企画「ろざんぽ」。
今回は小嶋沙耶香(こじま さやか)アナを迎え、3人で再開発が進む広島駅周辺を散策します。題して「ろざんぽしながら、おじゃましますぅ」。
明治27年(1894年)に広島市南区松原町に開業した広島駅。いま令和7年(2025年)の開業に向けて再開発が進んでいます。
広島駅のホームを見上げた宇治原さんから、早速新幹線に関するうんちくが飛び出します。「止まる駅の数も最高速度も変わらないのに東京〜新大阪間の時間が短縮された。それは平成19年にデビューしたN700系が車体をカープの内側に傾ける“車体傾斜システム”を初めて採用し、通過速度の向上を図ったから」と解説し、博学ぶりを披露します。
最初におじゃましたのは、ビッグフロント内にある『ホテル川島』。
広島駅の開業と時を同じくして明治27年、広島藩の武士だった曽祖父が軍関係者の宿泊施設として旅館を創業。その後は原爆や駅前大火など数々の苦難に見舞われながらもその都度再興し、創業127年を数える老舗のホテル。
平成24年には広島駅前Bブロックの再開発のため3年間休業。5年前の平成28年に最先端のビジネスホテルとしてグランドオープンしました。
『ホテル川島』はビジネスホテルとしては珍らしく79室のうち43室がツインルーム。リニューアルに合わせてカープファンにはたまらない、カープグッズ一色の「カープルーム」も用意されます。10Fには朝食会場のレストランを中学3年〜高校3年の学生のみに提供する自習室(有料)もあります。
カープルーム
「新しい駅ビルにはホテルが入るそうだが…」という小嶋アナの質問に、支配人の川島千晶さんは「広島に滞在される方が増えることは広島の活性化につながり、良い事としてとらえる」と老舗らしいお答え。
さらには再開発現場が一望できる11Fにも案内していただくと、「一生に一度見れるか見れないかの貴重な眺め」と一同しっかりと目に焼きつけたようです。
再開発現場が一望できる「ホテル川島11F」からの眺め
続いて向かったのは、なんとTVカメラ初潜入!JR西日本の田原潤一さんの案内のもと、今回特別に再開発の建設現場におじゃましました。
一歩足を踏み入れると「圧巻!広大な工事現場」だと菅さんも大感激。2025年の開業目指して現在工事中の広島駅再開発現場。
田原さんによると「進捗状況は、広島は地盤が悪いので約30m低い位置まで200本程度の杭を打って基礎を作っている状態。地面から約3mの所に地下水位があり、掘っていくと水がどんどん出るので、井戸を掘って排水しながら作業している」と苦心がのぞきます。
ちょうど4人が立っている場所の上に、ショッピングセンター、シネマコンプレックス、ホテルが入る駅ビルが建設されるんです。
再開発・広島駅ビル完成後イメージ
ここでショピングセンターに入る店舗はどこか?3人は田原さんに聞き出そうとしますが、「私の口からは何も…」と頑なに黙秘されました。
菅さんが食い下がるも…
広島駅再開発のポイントは①交通結節機能の強化<バス・タクシー・路面電車などの乗換拠点の整備>。
交通結節機能の強化<バス・タクシー・路面電車などの乗換拠点の整備>
②都市機能の強化<ショッピングセンター・シネコン・ホテル・駐車場・屋上広場を作る>。
都市機能の強化<ショッピングセンター・シネコン・ホテル・駐車場・屋上広場を作る>
③駅前広場の回遊性の強化<ペデストリアンデッキで周辺施設と連結>。
駅前広場の回遊性の強化<ペデストリアンデッキで周辺施設と連結>
ここで小嶋アナがあるデータを示します。
「買い物で最も利用するエリアを調査したところ、広島市の主要10地区のうち、広島駅は第8位で3.9%」と低迷しています。
田原さんは「この再開発を通して、より使いやすく便利に。それから楽しいエリアになるように開発を進めている」と力がこもります。
また広島駅再開発の最大のポイントと言われるのが、駅前大橋から2F部分に向けて路面電車が駅ビル内に乗り入れること。
JRの駅ビル2F部分に路面電車が入るのは日本初!これには宇治原さんも「JRと路面電車の乗り換えが非常に便利になる」と期待が膨らみます。
「JRの駅ビル2F部分に路面電車が入るのは日本で初」という田原さん。2025年の開業が待ち遠しい!
TVカメラ初潜入の広島駅再開発現場見学。後編は次回(2021年12月11日放送)へ続きます!
広島ホームテレビ
『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 2021年12月4日放送
ライター 湯谷葉子