古民家で本場韓国料理! わざわざ食べに行きたいキムチチゲ(庄原市高町)
“ポツンと”佇む飲食店をリサーチ! 今回、リポーター・大松しんじが向かったのは、中国山地が広がる山の麓、庄原市にあるちょっぴり辛めのHOTなグルメが楽しめる韓国料理の「とらぢ」。ご紹介するのは、築80年の蔵の中でいただける本場韓国の味です。
とらぢ
お店を切り盛りするのは、日本に来て33年、韓国出身の松井永淑(えいすく)さん。日本に来たきっかけは、韓国にも会社を持っていた夫・邦彦さんとの出会いです。通訳をしていた永淑さんは、男らしい邦彦さんに一目ぼれし、福岡で結婚。平成7年、偶然めぐりあったこの地に息子のためにと福岡から家族で移住。しかし、移住して8年、最愛の夫・邦彦さんが他界。子どもの面倒をみながらできる事を考え、得意な料理を出す店しかないと、韓国料理店をオープンしました。
【左】 松井永淑(えいすく)さん築80年の蔵は食堂に改装。以前は蔵とは思えないとってもオシャレな空間に仕上がっています。そして、木の階段を上がると2階にも座席があり、そこには、亡き夫のコレクションが展示してあります。なんと、夫の邦彦さんは、古伊万里やベネチアグラスといった骨董品のコレクターだったそうで、まるで博物館のようなんです。
蔵の2階
そして、納屋だった場所はキムチハウスに。キッチンとキムチ専用の冷蔵庫があり、冷蔵庫の中には、白菜・なす・するめ・ザーサイなど8種類のキムチが!味が変わるからと、全て一人で漬けているんだそうです。地元・庄原の白菜と韓国から取り寄せる調味料で漬けたキムチは、魚のうまみと辛みがあり、濃厚な美味しさが口に広がります。
8種類のキムチそして、「とらぢ」の料理の命は、3日間煮込んだこだわりのテールスープ。ほとんどの料理のダシとして使うそうです。
こだわりのテールスープ
また、店名の「とらぢ」とは、韓国語で「キキョウ」の花のことで、そのキキョウの根を使ったビビンバはお店の看板メニューになっています。テールスープで炊いたご飯に、キキョウの根、もやし、ニンジン、大根、ホウレンソウなどたっぷりの具材をのせ、スープをかけてしっかり混ぜると‥‥。魚介の旨味とおこげの香ばしさがたまりません!
ビビンバ 1000円これだけではありません。豆腐チゲは辛みがありテールスープの甘みが広がります。さらに、キムチチゲにトッポギなど、本場の韓国料理の充実したメニューが楽しめます。どれも、わざわざ食べに行きたくなる美味しさです。
キムチチゲ 1000円 トッポギ 1000円これからの寒い季節、永淑(えいすく)さんの愛情がたっぷり詰まった絶品・韓国料理を食べて、体の中から温まってはみてはいかがですか。
■ とらぢ
庄原市高町731
電話 0824-72-8700 ※来店の際は電話で要確認
ランチ:水曜・木曜・金曜のみ営業
午前11時半 ~ 午後2時
夜コース:要予約
広島ホームテレビ『5up!』(2021年12月3日放送)
ひろしまリード編集部
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