テレビ局に“珍客” 猛暑のなか、アナグマが連日訪問
2020.08.21
2022.04.28
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8月17日午後、広島市中区にある広島ホームテレビすぐそばに現れたこの動物。
猛暑に耐えかねて街中に出てきたのでしょうか。迷い込んでしまったのか、頭にケガをしたような痕があります。
一見タヌキのように見えますが、どこから来たのでしょうか。
安佐動物公園の野々上範之獣医師によると
「アナグマという動物。耳の小ささや、顔の鼻筋が白くみえる部分がアナグマの特徴。たぶん餌を探しているのではないかと思う」と話してくれました。
川に挟まれた場所にあるホームテレビ。近くには牛田山があります。
川を泳いで渡ってきたのでしょうか。
野々上さんは
「(過去には)本通りでも見つかっている。排水溝などを利用して定着している個体がいるのかも」
と話していました。
アナグマの目撃は南区の住宅街でも。6月、家族でお腹を空かせたのか、3頭でゴミ箱の中身を漁ったのち、どこかへ逃げていってしまったそうです。
南区では去年4件だった目撃情報が、今年はすでに7件寄せられています。
野々上さんは
「目があまり良くないのか、人が近づいても動かないことがある。噛まれるとかなりひどいケガをする。非常に力の強い動物なので、遠くから見守ってあげるのが良いと思う」と話していました。
8月18日夕方、再びホームテレビのすぐそばで、1頭のアナグマが姿を見せました。
普段は夜行性ですが、子育てのため、この時期は昼間も活動することがあるそうです。
街中に姿を見せたかわいらしい珍客は家族の元に帰っていったのでしょうか。
ひろしまリード編集部
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