【カープ】 首位打者も視界に 若鯉・坂倉将吾捕手が打撃好調の手応えをつかんだ一打とは!?
「全力でプレーしていきたい」、残り2ヶ月となったシーズンについてそう語ったのは、23歳の若鯉・坂倉将吾捕手。
広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、今シーズン打線で存在感を放っている坂倉捕手をフカボリ。
クリーンナップを任されるなど、飛躍の1年となっている坂倉捕手にここまでの手応えを聞いた。
※データはすべて9月4日O.A.時現在 ※以下、敬称略
坂倉将吾捕手
今シーズン主に5番打者として出場し、チーム最多の41試合でスタメンマスクをかぶる若武者・坂倉。
「今シーズンはでき過ぎだと思う。特に打撃成績は自分が思っているより、いい数字が出ている」と話すように、ここまで89試合に出場し、規定打席には到達していないものの、打率.325。チームに欠かせない存在となっている。
最も手応えがあったと振り返るのが8月26日、東京ドームでの巨人戦。プロ入り初となる1試合2ホーマーの活躍を見せた。
中でも巨人のエース・菅野智之から放った1本目のソロHRではなく、9回にランナー1、2塁のチャンスで放ったダメ押しとなる3ランHRに自身の成長を感じたという。「思い切って振ろうと思っていた中で、自分が思っていたより高い球を打っていたので、それを前に飛ばせたところが入団してから一番成長しているかなと思う」。
手応えを語る坂倉捕手
入団当初は早いストレートに振り負けることが多かったが、二軍時代からの地道な努力で理想のスイングを手に入れた。
「東出輝裕コーチ、迎祐一郎コーチ。二軍時代だったら朝山東洋コーチ、森笠繁コーチに、バットの軌道というかスイング軌道をしっかり教えてもらい、それを練習してきたことがやっと試合で出せたかな」と、コーチへの感謝の気持ちも忘れない。
打撃成績もさることながら、今シーズンは捕手としてチーム最多の41試合でスタメンマスクをかぶっている。
「捕手としてはまだまだ。やっぱり勝てないというのが一番ダメだと思う。自分が打てなかろうが、ミスしようが、何をしようが勝てばいいと思っているので、勝てていない現状に関しては全然納得はいってない」。
Bクラスに低迷し、苦しいシーズンを戦うチームの勝敗への責任も重くのしかかる。
捕手としても日々成長日々勉強だと話す坂倉は、大瀬良大地とバッテリーを組むことで成長を実感するという。
最初はサインが合わないこともあったが、コミュニケーションを取るうちに、いい試合が作れるようになったと明かす。
「『大丈夫だから自信を持ってサイン出して。嫌だったら首を振るから』といってもらえるので、自分の思った通りにやろうと思っている」。
シーズンも残り2ヶ月。
「勝つことしかないと思うので、どんな時でも勝つために守備も打撃も走塁に関してもやっていきたいという思いが強い」。
チームの順位がこのままでは当然満足できないという気持ちをあらわにする坂倉だが、自身は規定打席まであと数打席で到達だ。
現在の打率.325。セ・リーグ打率ランキング1位のオースティン(DeNA)は.326。“リーディングヒッター坂倉誕生”を願ってやまない。
広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 9月4日放送
ライター 湯谷葉子