被災休耕田を再生して故郷の酒を 地域再興への想い【地球派宣言】
「地元の米でうまい酒をつくる」
稲の葉が揺れる棚田を見ながら、そう語るのは馬場田 真一さん 37歳。
![馬場田真一さん](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/08/8d99abaa44bac8045458fbfbb03f2fd5.jpg)
今、広島市安佐北区大林町の一角で、日本酒を作る活動が進んでいます。
これは、馬場田さんが係わる「一般社団法人ふるさと楽舎」による地域を元気にしていくプロジェクトの1つ。
「地域の魅力を再発見したり、発信していくために、色んなことをしなければいけないけど、まずは酒づくりから。」と馬場田さん。
「米から作ってお酒に加工してみんなで飲もうや!っていうのがプロジェクトの最初の1歩です。」
![5月に田植え](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/08/80a3d0a89d9bcd9bd67b81a6767f3f2c.jpg)
馬場田さんと大林町の出会いは偶然から。
バイクで通りかかったときに地域の人と出会い、「困っとるんじゃ」という話を聞いたこと。
大林は7年前に起きた「平成26年8月豪雨」で土砂災害の被害があった地域。
高齢化の進む中山間地域で、被災した田んぼは耕作放棄地となっていたのです。
![安佐北区大林町](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/08/55599d02fcacd80c040cd8878ea46a8b.jpg)
地主の河藤繁子さんは
「田んぼが崩れて農作業は絶対できないと思っていた時に、馬場田さんたちに出会った。お米を作らせてくれないかと言われたときは、すごく嬉しかった」と語ります。
![河藤さんと馬場田さん](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/08/72c379489f661434a031564c033da842.jpg)
その後、被災休耕田はふるさと楽舎やボランティアの手により修復され、昔と変わらぬ状態でお米が作れるように。
馬場田さんも家族と共に移住して、地元の米による酒づくりを目指し、米作りに励んでいます。
![仲間たちと](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/08/63fd78d2cd228467346f8277181d976a.jpg)
農業を全く経験したことのない馬場田さんを支えてくれたのは、仲間や地域の人々。
「地域の方々は面倒見も良くて、本当にお世話になっている。機械を借りたり、叱咤激励などのサポートしてくださる」
![地域の方々が支えに](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/08/decd0f0454e3c6bdf4c31a4c3542b7d3.jpg)
今年で4年目となる米作り。
これまでの3年間は天候や虫の被害による米の収量不足で、お酒は1度も作れていませんでした。
「まさに今年こそは。覚悟の4年目」と意気込みます。
![今年こそ地域の米で酒づくりを!](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/08/4f1bf4e83a82eeda6ae9761f6e723419.jpg)
地域再興への情熱と、応援してくれる人の想いを胸に米作りに励む馬場田さん。
秋にはきっと実が入り、穂が黄金色に輝くでしょう。
広島ホームテレビ『5up!』
地球派宣言コーナー(2021年8月25日放送)
![](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2020/05/bed6b710437cacc1d566e3c76fb5fc1d-1-1024x577.jpg)