森にすむ 臆病なホタル「ヒメボタル」【地球派宣言】
2020.07.10
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夜の闇に点滅する光の正体は、ヒメボタル。
ホタルといえば、ゲンジボタルのように川の周辺をゆっくりとひかりながら飛び回っているイメージですが、ヒメボタルは光の点滅がはやく、川ではなく森に生息しています。
神石高原町の山間部には、木がたくさん茂り、太陽のひかりが地面にあまり届かない、手つかずの自然が残っていて、そこにヒメボタルが生息しています。
黄金の光を放つことから、「金ボタル」ともいわれるヒメボタル。
メスは羽が退化して飛ぶことができないため、オスは草や地面に近い場所を飛んでメスを探します。
ヒメボタルは、大きな音や声、人工的な光が苦手。香水や虫よけスプレーなどの刺激の強いにおいも嫌います。
とても臆病なので、それらを察知するとすぐに逃げてしまい、繁殖の機会を失ってしまうこともあるそうです。
ヒメボタルのメスが成虫になる期間は、わずか2日から3日。静かに見守ってあげたいですね。
広島ホームテレビ『みみよりライブ 5up!』
地球派宣言コーナー(2020年7月8日放送)