アナ直伝 人前で上手く話す方法~日常会話の持つ力 #10

広島ホームテレビ 伊藤みのりです。

 

これまでに話し方のポイントとして「緊張のほぐし方」「呼吸」「声の出し方」「間」「音の高低」「緩急」などお伝えしてきましたが、読んでくださった方からいろいろな感想を頂きました。

一番多かった感想は「間」の難しさについて。

 

「間が難しい。間って何秒空ければいいの?」
「間を空けるために数秒黙るなんて、普通の人にはかなりのハードルなんですよ」

 

そうですよね。
「間を使って話をするなんて、その後のお客さんの反応をうまく回収する技術がないと無理に決まってる!」と思われたはず。

だけど、普段の会話の中でこんなことはありませんか。

 

八幡美咲アナウンサー・森光七彩アナウンサー 八幡美咲アナウンサー・森光七彩アナウンサー (C)HOME

 

 

上手く話すための「間」は普段の会話の中にある


友達や学校、会社の人との会話の中で流行のフレーズや冗談を言って笑い合う。
そんな時、あなたは「間の活用」を無意識にやっています。

面白いことを言って笑ってもらうためには、一瞬 タイミングを待ちますよね。
その「一瞬=ひと呼吸」があなたの「間」なのです。
大切な話をするときも、その前に「間」が生まれませんか。

普段の会話での「アイコンタクトの間」もそうです。
「わずか数秒」お互いの目を見るだけで、思いがしっかり伝わります。
これも普段の会話でやっている「間」の活用です。

 

誰もが経験している会話のテクニック


アナウンサーの後輩たちに技術指導する時も「普段の会話が基本です」と伝えています。
日常の会話の中に「話すテクニック」が備わっていて、知らず知らずのうちに誰もが経験しているのです。

もしあなたが伝え方に困ったら、普段の自分の会話を思い出してみてください。
そして、あとは大切な人に思いを伝えたいという気持ちの「熱量」を上げるだけ。

 

就活・プレゼン・スピーチ、自分の持つ力を信じて乗り越えてください。

 

 

伊藤みのり
ライター:伊藤みのり(HOMEアナウンサー)
アナウンサー歴35年を経て放送運行、CM考査業務を経験。
現在はアナウンスグループで、番組ナレーション、アナの育成指導を主に担当。
ブログ「みのりのマリンライフ」はこちら

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