アナ直伝 言いにくい言葉をスラスラ言う方法 #8
2021.07.06
2021.07.15
『私は腹腔鏡手術をしました』
「ふくきょう・・上手く言えない。アナウンサーはどんな練習するんですか」
アナウンサーは滑舌や早口言葉の練習を毎日しますが、それでも「発音しにくい言葉」や、すぐには「スラスラ言えない言葉」はあります。
そこで私の経験から「言いにくい言葉をスラスラ言う方法」3つをお伝えします。
(伊藤みのり/広島ホームテレビアナウンサー)
八幡美咲アナウンサー (C)HOME
① 言いにくい言葉の前に「間」を開けてゆっくり発音
自分にとって「言いにくい言葉」は、きれいに発音できておらず、聞いている人にとっても「聞き取りにくい言葉」になっています。
言葉の前に「間」を開け、一音一音ゆっくりと音を確かめながら発音します。
「私は(間)ふくくうきょうしゅじゅつをしました」
② 母音で練習
アナウンサーが訓練でやる方法です。
言いにくい言葉の母音を書き出し、何度か連続して声に出して練習する。その後、普通の言葉に戻して言うと言えるようになります。
「腹腔鏡手術」の母音
ふくくうきょうしゅじゅつ ⇒ ううううおうううう
③ 早口3回でクリア!
何とか言えるようになったら、もっとスラスラ言えるよう練習しましょう。
・言いにくい言葉をできるだけ速いスピードで3回言う。
・次に、普通のスピードに戻して1回言う
これだけでかなり言えるようになるんです。
もし上手く言えなかったら、また3回、またダメならもう3回・・と数回続けてやってみてください。
言いにくい言葉をスラスラ言えるようになると、ちょっと自慢したくなりますよね。
ぜひやってみてください。
ライター:伊藤みのり(HOMEアナウンサー)
アナウンサー歴35年を経て放送運行、CM考査業務を経験。
現在はアナウンスグループで、番組ナレーション、アナの育成指導を主に担当。