プロ2年目の飛躍!石原貴規選手は進化した肉体でレギュラーの座を狙う!

「自分が打ったり活躍したりが一番かもしれないが、やっぱりチームが勝つのが一番」と、チームの勝利のために戦う意欲を示すのは石原貴規(いしはら ともき)選手。

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、プロ2年目の石原選手をフカボリ。名乗りを挙げた正捕手争いや、取り組んだある“改造”について聞いた。
※データはすべて2021年7月3日O.A.時現在 ※以下、敬称略

石原貴規選手 石原貴規選手 ©広島ホームテレビ

 

森下暢仁、宇草孔基と同じ2019年のドラフト5位で天理大学からカープに入団。1年目から一軍の春季キャンプに参加し、持ち味を存分に発揮。
次世代を担う扇の要として期待されるも、開幕一軍はかなわず。二軍で経験を積む日々が続いた。

 

「まずは力負けしないように」と筋力アップを決意。
去年のシーズンオフ、肉体改造に着手し、体重は入団時の75kgより、10kgアップの85kgに。2年目の進化を遂げた。

その甲斐あってか、今シーズンは開幕一軍スタート。
4月29日のDeNA戦はプロ初スタメン。初ヒットとなるタイムリーも放った上、初盗塁もマークし、“初”づくしで飾った。

 

プロ初ホームランを放ったのは6月20日のDeNA戦。2安打で迎えた5回の第3打席。チェンジアップをはじき返した。

「前の打席もストレートを打っているし、ピッチャーもストレートより変化球を投げたいだろうと思った。ピッチャーが一回首を降ったので、変化球が来るだろうと思って打った」と明かす。

的確な状況判断から生まれた初アーチ。第一線で経験を積むことで進化を遂げた石原らしい一発だった。

石原貴規選手 石原貴規選手 ©広島ホームテレビ

 

一軍登録されているキャッチャーは現在4人。スタメン出場は、坂倉将吾26、會澤翼24に続く3番目となる14。
正捕手・會澤の離脱、坂倉のファースト併用で正捕手争いに名乗りを上げた石原は「このチャンスをしっかり掴みたい」と、首脳陣の期待に必死に応える毎日を過ごす。

 

カープ一筋15年、レジェンドキャッチャーの達川光男氏は、石原の現状をこう分析する。

「バッティングもミートが上手いし、キャッチングもスローイングも安定しているし、ワンバウンドのブロッキングも上手いし、“そつ”がない。私の2年目に比べたら雲泥の差」と目を細める。

一方、「全てにおいて平均点。無難に全部できる。自分よりキャリアのあるピッチャーを受けるのでなかなか自分の思い通りにはできないが、若い選手も出てきているので、個性を出して欲しい」とも。

さらに「起用法を見ると首脳陣に一番期待されていると思う。今その起用に応えられずチャンスを逃せば、次はなかなか回ってこない。今をがむしゃらに一試合一試合、足腰が立たないくらい必死にがんばってやるというのが持論」と、エールを送る。

 

石原貴規選手 ©広島ホームテレビ

 

「まずは守備で守れることいが一番だと思うので、それが無難ではなく一番だと思われないと試合には使ってもらえない」と、守備を第一にレギュラー争いに挑む決意を示す。

厳しい世界で巡ってきた最大のチャンス。その座を掴み取るために、そして「チームを勝ちに導くことができるように」と、石原は今を全力で過ごしている。

 

 

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 2021年7月3日放送
ライター 湯谷葉子

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