地元の人に守られて… ゲンジボタルの光の会話【地球派宣言】
2021.07.01
ゲンジボタル (C)HOME
幻想的な光を放つゲンジボタル。
6月から7月にかけて見られる、日本の代表的なホタルです。
福山市神辺町の堂々公園にある堂々川では、午後8時になると無数の光が夜の闇を照らします。
ホタルが住める環境の保全活動を15年間行っている、堂々川ホタル同好会の代表 土肥徳之さんによると、多い時には500匹以上のホタルが見られるそうです。
堂々川のホタル 撮影:土肥徳之さん
ゲンジボタルが光るのは、オスとメスが互いに相手を呼び合うため。
光で会話が始まります。
尾部には発光器官が2節あり、2節とも光るのがオス、先端が赤く、1節のみ光るのがメスです。
ゲンジボタルのオスとメスの違い (C)HOME
強く光っているのがオス。
強い男だとメスに一生懸命アピールしているそうです。
ゲンジボタルの幼虫は水中で育つため、きれいな水が流れる川でないと生きられません。
ホタルを保護することは、豊かな自然環境を守ることに繋がるのです。
子どもの頃、よく堂々川で遊んでいたという土肥さん。
今は未来の子どもたちのために、この川とホタルを見守り続けています。
堂々川のホタルは今年も美しい光を放っています。
未来の子どもたちにもこの景色を (C)HOME