広島の水族館育ちのアオウミガメ、小笠原の海へ【地球派宣言】
2021.06.17
2021.06.18
小笠原諸島・父島。
1年間、水族館で育てられ成長したアオウミガメが、波にもまれながら、故郷の海に帰っていきます。
海に帰っていきました (C)マリホ水族館
このウミガメが育ったのは広島市西区のマリホ水族館です。
マリホ水族館 (C)HOME
館長の宇井賢二郎さんによると、
「どんな生き物でも、小さい時は外敵に襲われやすい。そのため1年間水族館で育て、海に帰すことで
外敵に襲われる確率を減らし個体数を確保する保護プロジェクトを行っている」とのこと。
絶滅危惧種の「アオウミガメ」を守ろうと、認定NPO法人「エバーラスティング・ネイチャー」が
全国各地で行っている育成・保護活動に、マリホ水族館は2019年より参加しています。
今回も昨年8月に日本最大の産卵地である小笠原から2匹のアオウミガメの赤ちゃんがやってきました。
オスと思われますが、まだ小さいので雌雄がはっきりしていません。
「海では、環境問題や生物の減少などいろいろな事が起こっています。こういった事を少しでも知ってもらうために、水族館がその入り口に立ちたい。その思いで展示をしている」と、宇井館長は語ります。
アオウミガメの数は一時は減少したものの、このような保全活動の努力が実り、回復傾向に向かっているそうです。
展示は8月頃まで。その後、海に帰ります (C)HOME
マリホ水族館でこの1年間育てられた子どもたちも、今年の夏、小笠原の海に帰ります。
そしてまた新たに命を繋いでいくのです。
広島ホームテレビ『5up!』
地球派宣言コーナー(2021年6月16日放送)