【カープ】チームリーダー會澤 翼選手の今季にかける覚悟と思い
「腹を据えてやるだけ」
力を込めるのは、チームの頭脳とも呼ばれるキャッチャー會澤 翼選手。開幕を迎えるにあたっての心境をそう語った。
広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、王座奪還を目指すカープの中でひときわ大きな思いをかける會澤選手をフカボリ。19日となったプロ野球開幕日の直前に、今シーズンへの覚悟と思いを聞いた。
「ファンの皆さまの前で試合できない葛藤はあるが、いよいよ始まるな、という気持ち。」と、開幕を前に複雑な面持ち。
しかし19日の開幕戦では、エース大瀬良 大地投手を好リード。守備でも軽快な動きを披露するなど、チームの初勝利と大瀬良投手の完投勝利をアシストした。
正捕手として活躍が期待される今シーズンは、その大瀬良投手やルーキー森下 暢仁(まさと)投手だけでなく、去年まで石原 慶幸選手とコンビを組むことの多かったクリス・ジョンソン投手が先発の試合でもスタメンマスクをかぶり、これまで以上に出場機会を得ることが予想される。
練習試合という調整の場とはいえ、不安視の声があがったのは中継ぎ陣。
しかし「それは評論家の方々がそう言われているだけ。打たれようと思って打たれているわけではない。自分は中継ぎ陣と一生懸命打者を抑えていければいいと思っている」と、不安の声を一蹴した。
練習試合で得た収穫も明かす。
「開幕してからとはまた違うので、何とも言えないが」と前置きしたうえで、「あえて挙げるなら(テイラー)スコットかな。落ち着いているのが1番良いし、スピードもある。ウイニングショットとなるボールも持っているし。軸をしっかり持っていければ、良い活躍をしてくれるんじゃないかと思う。1番後ろは大事なポジション。今の時点ではやってくれるのかなと安心している」と、嬉しい言葉が返ってきた。
去年のシーズンオフ。FA権を行使せず、カープ残留を決めた會澤選手。
「カープでお世話になると決めた時から腹は決まっていた。開幕する以上、目指すものはひとつだと思うので、そこは一人の力じゃなく、全員の力で束になって戦っていきたい」と意気込む。
ファンに向けては、「まだ最初は無観客ということで、テレビの前で応援していただけたなら、自分たちの力にもなる。“観客を入れて開幕”した時に、チームも自分自身も良い状態でいられるようにがんばっていきたい」とメッセージを送った。
ゲスト出演の元千葉ロッテ・里崎 智也氏は、30万人の登録数があるという自身の人気YouTubeチャンネルで「球界No.1のキャッチャーは會澤選手」だと評価するほど。「攻守ともにチームを支えている」と賛美される會澤選手。そのチームリーダーとしての風格は、頼もしいばかりだ。
広島ホームテレビ
『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00)6月20日放送
ライター 湯谷葉子