【カープ】鯉の守護神・中﨑翔太投手 復活を誓う!

中﨑翔太

「クローザーとして数年やってきたので、そこで結果を出せることが一番良いと思う」。

そう話すのは、現在2軍調整中の中﨑 翔太投手。1軍に戻った時、自身がマウンドに立つべき場所を聞かれて、そう答えた。

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、昨年オフに右ヒザにメスを入れた中﨑投手をフカボリ。6月19日に開幕が決まった今、守護神・中﨑投手の復活への道を探った。

 

守護神として何度も修羅場をくぐり抜けてきた中﨑投手だったが、昨シーズンは苦しんだ。2015年〜2019年の5年間を見てみると、

登板試合数 (69-61-59-68-36)
セーブ数 (29–34–10—32—9)
防御率 (2.34-1.32-1.40-2.71-4.08)

と、昨シーズンは本来の姿でなかったことがわかる。
そして2019年オフの11月、右ヒザ半月板部分切除手術に踏み切った。

 

手術から3ヶ月が経過して迎えた今年2月のキャンプは、リハビリ主体とした3軍でスタート。キャッチボールを行えるまでに回復した。
3月中旬には、2軍練習試合で術後2度目のマウンドに上がり、ストレートを主体としたピッチングを見せ、1イニングで2つの三振を奪った。

 

現在の状態については、「今、出せるものは、しっかり出せている。もっと上積みと、できる範囲を広げていかないといけないが、今できることはしっかりできている。試合を重ねていく中で、出てくる課題もあるし、わかってくることもあるので、1試合1試合、消化しながらという感じ」と、冷静に経過を見つめる。

 

2016年〜2018年、リーグ3連覇の最後のマウンドに立っていた中﨑投手。
分離練習中、過去の自分の映像を見直し、今の状態の投球やフォームとの違いを確かめたという。
手術後の投球は、「昔を追いかけるよりも、新しい部分を探していった方が楽しいし、良くなるように思う。自分の体が思い通りに動いてくれるのが一番。そこは窮屈にならないようにできれば、もっと良くなると思う」と、新たなスタイルも模索中のようだ。

 

「昨年はふがいない成績を残してしまったので、チームも良い戦いができなかった。今年は“倍返し”ではないが、開幕が違った形になったとはいえ、良い試合をして、良い結果を残していくことができればと思う」と中﨑投手。

守護神復活への手応えを感じながら、充実の面持ちで開幕の日を待つ。

 

広島ホームテレビ
ひろしま深掘りライブ フロントドア(土曜13:00)6月6日放送
ライター 湯谷葉子

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