アナ直伝 会話が続かない時、どうする? #7
広島ホームテレビ アナウンサーの伊藤みのりです。
最近よく質問されるのが
「初対面の人との会話が苦手で話が続かない」
「どうすれば会話が盛り上がるの?」
会話が続かないと気まずいですよね。
私も、知らない人との会話はとても苦手でした。
顔は真っ赤、言葉がでてこなくて頭の中は真っ白になりました。
新人の頃は、取材させていただく多くの方が、話し上手だったり、情熱のある方だったので何とかなりました。
お話を聴くのは好きでしたが、会話を盛り上げることはまだまだ不得意でした。
数々失敗しながら、今では初対面の方とも楽しんで会話ができるようになりました。
そこで、私なりに学んだ「会話のコツ」を3つご紹介します。
1.相手をよく観察!
まずは相手をさりげなく観察し、お洒落な人なら洋服などの話を。
本や手帳を持っていたら、使いやすい手帳やおススメの本の話。
出張して来た人には「新幹線は混んでいました?」
こんな感じで、相手にまず興味を持って最初の一言を語り掛けるようにします。
2.会話のレシーブ!
質問して答えが返ってきたら、その話に続く小さな質問をします。
「どこのお店で買われるのですか」
「その手帳、使い良さそうですね」
「静岡でしたら、新幹線は名古屋で乗り換えですか?」
このように、ひとつのテーマに沿って会話をバレーボールのレシーブのように続けます。ポイントは返事が返ってくる限り自分からはやめないことです。
でも、あまりしつこくならないように。
また反応が良くなかったら、少し質問内容を変え、方向転換しながら会話を続けましょう。
たとえば、こんな感じです。
「妻が選んだ洋服を着るだけですが・・」→「ご夫婦でお買い物に?素敵ですね」
3.質問されたらオウム返し!
「週末はどこへ行かれました?」と聞かれたら、「〇〇さんはどこか行かれましたか?」
オウム返しのように聞くのも一つの方法。
自分が先に答えた後もマナーのように聞き返します。
人は、自分が聞いてほしいことを先に相手に聞くケースがよくありますよね。
ここまで、いかがだったでしょうか。
しかし、言葉を重ねるより、会話が弾む方法があるんです。それは・・・
相手の話に笑顔でうなずいたり、
「え~!」「それで!?」と楽しそうにあいづちを打つ
「相手に興味を持って、しっかり聞く姿勢」。実はこれが一番効果的なんです。
「自分の話にこんなに興味を持ってくれてる!」と感じると、テンションが上がり、話も弾みますよね。
コミュニケーションで最も大切なのは、相手の気持ちを思って行動すること。
様々な場面で使えますので参考にしていただけたら嬉しいです。
ライター:伊藤みのり(HOMEアナウンサー)
アナウンサー歴35年を経て放送運行、CM考査業務を経験。
現在はアナウンスグループで、番組ナレーション、アナの育成指導を主に担当。