【カープ】チーム一丸で勝つ!安部友裕選手の決意
「ライバルと戦って野球するのではなく、チーム全体で相手チームと戦って、どう勝つかを考えるのが先決」。
そう話すのは、レギュラー争いで注目を集める安部 友裕(ともひろ)選手。
「ライバルが多いのは普通。当たり前の世界」だと前置きした上で、そう答えた。
広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、プロ13年目の安部選手をフカボリ。開幕間近の今の気持ちと、レギュラー争いへの思いを聞いた。
1週間をきったプロ野球開幕。「待ちに待ったという気持ちで、準備はしてきているので、さらにいい準備をして臨んでいきたい」と話す安部選手。体の使い方と下半身強化に集中して取り組むなど、準備期間は体を見直すよい機会になったという。
6月2日から始まった練習試合。6月12日までで打率2割(打数15 安打3)だが、フォアボールを5個選び、出塁率は4割を超える。
「まずは、どんどん振っていき、“入っていくこと”。どうしても探ってしまうところがあるので、まずは“入っていって”から、体の使い方とかやってきたことを、トライしようと思う。“入って“いけばいくほど間ができる。間とは何かを改めて考えるながら、自分なりにいろいろ体現しながらやっている」。
2月に始まった開幕サバイバルは、新型コロナウイルスの影響で一時休戦期間を挟んだものの佳境を迎えている。
野手ではキャッチャー會澤、セカンド菊池、ショート田中、センター西川、ライト鈴木は当確とされ、残る3つのポジションで熾烈な開幕スタメン争いが繰り広げられている。
安部選手は、ファースト、サードのポジションを狙う。
去年まで3年連続開幕スタメンを勝ち取った安部選手。しかし今年はライバル達の活躍が目覚ましい。
ファーストを争う堂林 翔太選手は練習試合(〜6月12日)でホームラン2本、打点7。
サードを争うA.メヒア選手もホームラン5本。現状ではこの2選手が開幕スタメンの可能性が高い。
「自分がどういう立ち位置にあるか、わかっているし、その中で与えられたポジションでチームの救世主になれるように日々準備していきたい」と気を吐く安部選手。
ポジションのこだわりを聞かれると、「思いはあるが、来るべき時に備えて、そこはしっかり秘めたものを持ちながらチームに貢献したい」と言いうも、「強いて言うならサードか?」と突っ込まれると、「もちろんそうです!」ときっぱり。
「一球一瞬たりとも抜くことなく、準備して試合で勝っている姿をファンの方に見ていただけるようやっていきたい」と安部選手。
過去には打率3割、優勝を決定づけるさよならホームランを放つなど、3連覇へ多大な貢献をしてきた安部選手。V奪還には欠かせない選手の1人であることは間違いない。そう強く思うのは、カープファンで知られる番組MCのロザン・宇治原 史規(うじはら ふみのり)も同じ。「選手としてももちろん、インタビューの受け答えや雰囲気も含めて、すばらしい選手」と絶賛し、安部選手の活躍を願う。
広島ホームテレビ
『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00)6月13日放送
ライター 湯谷葉子