「浮世絵」モチーフの超絶かっこいいスニーカーを発見!手がけたのは広島のメーカー
先月、映画「HOKUSAI」が公開されたこともあり、いま再び注目の「葛飾北斎」。
北斎といえば、江戸時代後期に活躍した浮世絵師で、かの有名な『冨嶽三十六景』や『北斎漫画』を生み出した人物です。
その北斎の描いた浮世絵をモチーフにした、スニーカーを発見!それがこちら。
出典:和樂web
「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をモチーフにした、カモフラージュ柄のスニーカー。アッパーはプリント加工を施した牛革。『葛飾北斎モデル』¥25,300(税込) 出典:スピングルカンパニー
どうです、超Coolではありませんか。
こちらのスニーカーは、和樂webと広島県府中市にあるスピングルカンパニーがコラボして製作したオリジナルスニーカーなんだそうです。
和樂webは、創刊20周年を迎える小学館の雑誌「和樂」から生まれた、「日本文化の入り口マガジン」をキャッチフレーズに掲げるウェブメディア。
「日本文化」の、どこか高尚で堅苦しいイメージをくつがえし、多くの人がニッポンカルチャーをカジュアルに楽しめる世界を作ろうと、Twitter、TikTok、Facebook、InstagramなどのSNS、voicy、popIn Waveといった音声コンテンツなど、さまざまなメディアで情報発信するユニークな雑誌です。
和樂web https://intojapanwaraku.com/
一方のスピングルカンパニーは、広島県府中市に本社を構える気鋭のシューズメーカー。職人によるハンドメイドにこだわり、レザースニーカーブランド「SPINGLE MOVE(スピングルムーヴ)」を通じて究極の履き心地を追及しています。
今回、この商品を企画した、和楽web編集長・セバスチャン高木氏に聞いてみました。
-ユニークな発想の「浮世絵スニーカー」ですが、なぜ作ろうと企画されたのですか。
浮世絵を代表する絵師である葛飾北斎は、アメリカのフォトジャーナル誌LIFEが行った「過去1000年間でもっとも偉大な影響を与えた人物100人」という企画の中で、日本人の中で唯一選ばれた人物です。
北斎の絵は明治期に焼き物の包み紙としてフランスに渡り、そこで驚きをもって迎えられ、印象派をはじめとする多くの画家に影響を与えました。
海外の方々にとって浮世絵は日本を代表するアートなんです。
1年延期となった東京オリンピックですが、オリンピックはそもそもスポーツと文化のマリアージュが謳われており、自国の文化を発信するまたとない機会です。
そこで、世界のアーティストがあこがれた浮世絵を再解釈して国内外に紹介したいと思い、浮世絵スニーカーを企画しました。
和樂webはいろんな形で日本文化の入り口をつくりたいと思っています。スニーカーを通じて浮世絵に興味を持ってくださる方がひとりでも増えればと思っています。
-スピングルカンパニーさんとコラボされたのはどういった経緯ですか。
そもそも広島県福山市にある棺メーカーの共栄とは数年前から棺を共同開発しており、親しい仲でした。
私が、隣の府中市にあるスピングルムーヴのスニーカーのファンだったので、何か一緒にできないかと探っていたのですが、浮世絵スニーカーを思いつき、共栄を通じてスピングルムーヴを紹介していただきました。
-実際、どんな人たちがこのスニーカーにご興味をもたれてるんでしょうか。
あまり浮世絵を知らない若い方が意外にも興味をもってくれました。本来、浮世絵が持っているポップさが、彼ら、彼女たちに新鮮だったのではないでしょうか。
また、新型コロナウイルスの影響で今では減ってしまいましたが、インバウンドの方々も非常に関心をもってくださったと聞いています。
最近では映画「HOKUSAI」の影響もあり(2021年5月28日公開)、映画で浮世絵に興味を持った方がスニーカーを求めているようです。
職人の技から生まれた広島発のスニーカー。
浮世絵好き、日本文化好き、スニーカー好きに持ってこいの一足です。
SPINGLE MOVE公式ホームページ https://www.spingle.jp/
ひろしまリード編集部